2017年3月19日付の北國新聞に、徳田秋聲から家族に宛てた断筆への思いを綴った書き置きが、徳田秋聲記念館で公開されたという記事が掲載されてしました。 今回公開された書き置きは、金沢の三文豪の一人に数えられる徳田秋聲が、代表作『縮図』の執筆を諦め、筆を折る決意を綴った書簡で、東京都文京区の徳田家で見つかったものです。 書き置きは200字詰め原稿用紙1枚で、作家だった長男一穂氏に宛てて綴られています。「少しくらゐ妥協してみたところでダメのやうです」、「遽(にわか)に立場を崩すわけにもいかないから、この際潔く ...