ベルギーの建築家が鈴木大拙館を堪能

日本ツアーでの訪問先のひとつに

2018年11月7日付の北國新聞に、ベルギーの建築家約40人が鈴木大拙館を訪問したという記事が掲載されていました。

記事によると、日本全国の現代建築物を巡るツアーに参加しているベルギーの建築家グループが、金沢入りし、鈴木大拙館などを訪れたものです。

ツアーは、建築家を対象とした現地の旅行代理店が企画し、デザインや構造を学ぶとともに、日本の文化や環境についても理解を深める目的で総勢約130人が参加しています。

44~45人ずつの3グループに分かれ、10月末から順に来日し、東京や京都、神戸を経て11月6日に最初のグループが金沢入りしました。

鈴木大拙館によると、設計を手掛けた金沢ゆかりの建築士・谷口吉生氏は、施設そのもので禅の教えや大拙の人柄を表現しようとしました。

そのため展示スペースを少なくし、来館者が自ら考え、自分自身を見つめ直す「思索空間」が設けられていることが特徴となっています。

思索空間

記事によると、2011年10月に開館後、インターネットの旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」で紹介され、外国人の来館者数はここ4年で約4倍に増えているとのこと。

「エレガント。自然と共存していて美しい」。ツアーの参加者の一人は、四角い池「水鏡の庭」に浮かぶように設けられた思索空間で腰掛けに座り、流れる水の音に聞き入りました。

水中に定期的に空気を送り込み、水面に波紋が広がる仕掛けが気に入ったとし、「洗練された現代建築だが、寺院よりも日本の文化や歴史、心に触れられた」とコメントしていました。

紙面には、思索空間の建物を取り囲む回廊に出て「水鏡の庭」を眺める参加者の写真が掲載されていました。

鈴木大拙館のシンボル「水鏡の庭」

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金沢通からの人気が高い鈴木大拙館

近年の金沢で、鈴木大拙館はSNSによって知名度が飛躍的に向上した施設のひとつです。

鈴木大拙が説いた“無”の境地を演出するために、あえて何もない空間を創造していることが好感を得ています。

特に東洋的な精神性を好む欧米からの観光客の間で人気が高いようです。

一方で、鈴木大拙館は何もないので面白くないという声も聞かれます。もしかすると「感動」と「がっかり」の幅が大きいミュージアムなのかもしれませんね。

鈴木大拙館は、金沢21世紀美術館、中村記念美術館、石川県立美術館、いしかわ赤レンガミュージアムなどの文化施設からすぐ近くです。また、21美のお向かいさんの兼六園からも徒歩圏内です。

ただし、幹線道路の本多通りから入った、金沢で暮らしている人でも迷ってしまいそうな場所に位置していますので、北陸放送、金沢中警察署、コンビニなどで道を聞くといいでしょう。

外部回廊

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