三番丁はひがし茶屋街の和風セレクトショップ通り

ひがし茶屋街の見どころ#5

その昔、金沢の旦那衆が芸妓さんとのお座敷遊びに興じた「ひがし茶屋街」は、今ではお茶屋の建物の多くが女性向けのお店に業態変更し、和風のショッピングストリートのような賑わいです。

ひがし茶屋街には一番丁、二番丁、三番丁の3本の通りがあり、メディアで目にするメインストリートは二番丁になります。二番丁から路地を左手に入ると、大人の落ち着きを漂わせる三番丁に出ます。このページでは、三番丁に見られる工芸品のお店をご紹介していきます。



菅原神社の近くには高級志向の工芸品店

観光で訪れる方が三番丁まで行かれる場合は、二番丁を卯辰山に向かって歩を進め、突き当りを左手に入って三番丁へと出るのが一般的なルートです。

三番丁へと入るところには「ひがし芸妓」の鎮守社である菅原神社が鎮座し、神社の近くには高級志向の工芸品店がいくつか見られます。まず、三番丁の手前には九谷焼専門店の『宮』と、九谷焼や加賀蒔絵、加賀手まりなどを扱う『久りゅう』が並んでいます。

九谷焼・宮 (ぐう)

住所:金沢市東山1-25-7
TEL:076-253-0617
時間:午前11時〜午後5時

久りゅう東山 (くりゅう)

住所:金沢市東山1-25-7
TEL:076-208-3588
時間:午前10時30分〜午後4時30分
定休:毎週水曜日


三番丁へと入ってすぐ左手にあるのが山中漆器専門店の『喜八工房』です。店内のゆったりとしたレイアウトが、丹念に塗り重ねていく山中漆器のイメージとマッチしています。

いずれのお店も本格的な工芸品店だけあって、お店の人の知識も豊富です。陶芸や漆などにご興味のある方は、店員さんからの説明を聞きながら、美術談議に花を咲かせるのもお奨めです。

ひがし茶屋街のお店は、かつてお茶屋だった建物を改装していることから、玄関の扉が閉まっている時には少し入りにくいかもしれませんが、どうぞ気軽に扉を開けてみてください。

喜八工房 (きはちこうぼう)

住所:金沢市東山1-26-7
TEL:076-251-1151
時間:午前10時〜午後5時
定休:無休(不定休あり)

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気の利いたセレクトショップも

三番丁の中ほどにあるのがモダンな雰囲気の工芸品店『縁煌(えにしら)』です。

白地に紫の文字で『縁煌 enishira』と書かれた暖簾をくぐると、九谷焼や金箔工芸をはじめ、加賀手毬、加賀水引細工、ガラス工芸などの伝統工芸作品が並んでいます。

このお店は若手アーティストの作品を販売するセレクトショップで、金沢の卯辰山工芸工房で腕を磨いた作家を中心に作品が集められています。斬新なデザインの数々は、さしずめ若手の伝統工芸作家による新作展示会のような雰囲気です。

縁煌 (えにしら)

住所:金沢市東山1-13-10
TEL:076-225-8241
時間:午前10時〜午後5時
定休:不定休


同じく三番丁には石蔵造りの町家を改造したセレクトショップがあります。

『GALLERY H”(ギャラリーエッジ)』という名前のお店で、看板に記されている「新しい金澤、いいモノ探し。」というキャッチコピーと、秘密の世界に入って行くような狭く長い通路がクリエイティブ感覚を刺激します。

まず、お店の玄関でスリッパに履き替えて店内に入ると、左手に大きな蔵の扉がそのままの形で残されています。蔵の中に入ると2階の一部がくり抜かれ吹き抜けになっており、屋内テラス風にしつらえられています。

金澤美藏

住所:金沢市東山1-13-7
TEL:076-282-9909
時間:午前10時〜午後5時
定休:毎週水曜日

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三番丁の締めは再び金箔

三番丁の路地の突き当りには『美かざり あさの』という伝統工芸品のショップがあります。

お茶屋の建物を改装したお店で、紅殻格子の入口を入ると朱色に塗られた大きな階段が目に飛び込んできます。「九谷焼」「加賀友禅」「金沢箔」「加賀繍」「桐工芸」などの作品が販売されている他、金箔貼り体験ができます。

かなざわ 美かざり あさの

住所:金沢市東山1-8-3
TEL:076-251-8911
時間:午前9時〜午後6時
定休:毎週火曜日


三番丁から一番丁へ向かう路地に入ったところにあるのが金箔化粧品専門店『KINKA』です。角地にあることから、ひがし茶屋街では珍しく入口が2つあります。

金箔化粧品専門店 KINKA

住所:金沢市東山1-13-5
TEL:076-252-0891
時間:午前9時〜午後6時
定休:元旦

ひがし茶屋街への行き方

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金沢では、1周約4.3kmの百万石通りが観光エリアです。金沢城公園~兼六園~21世紀美術館は隣接し、ひがし茶屋街と主計町は隣町です。近江町市場や長町武家屋敷跡へもご近所へ行くような感覚です。

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バス移動では北陸鉄道バスの「1日フリー乗車券」をお買い求めください。料金は800円です。路線バスの210円区間と金沢周遊バスを購入日に何度でも利用できます。ほとんどの観光名所がカバーできます。

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金沢駅は観光名所が集まる中心部から少し離れています。1泊の場合は駅チカの方が安心できるかと思いますが、2泊以上の場合は香林坊、片町、武蔵ヶ辻などの繁華街に宿泊する方が圧倒的に便利です。

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金沢観光ガイド 南 武志

観光客の方が「ひがし茶屋街」の最寄りのバス停に並ばれているのを見て、兼六園も近江町市場も歩いて10分なのに…と思ったことが、このサイトをはじめたキッカケでした。 金沢の街は歩いて回れます。自分だけの観光プランで城下町・金沢を満喫してください。

2016年5月28日