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The-4th-High-School-Memorial
(Museum vol.4

金沢の中心に佇むレトロな赤煉瓦の校舎

21世紀の今日も、昔と変わらず金沢の目抜き通りのひとつである旧広坂通り(今の百万石通り)。この通りは現在も金沢市役所の所在地であり、かつては市役所の前に石川県庁がありました。

明治から昭和初期にかけて県庁舎の隣に位置していたのが、地元では「しこう」という呼び名で尊敬を集めていた旧制第四高等学校です。

金沢で一番の繁華街である香林坊から兼六園に向けて旧広坂通りを歩きはじめると、すぐ左手にレトロな雰囲気を漂わせる赤煉瓦の建物が見えてきますが、それが旧制金沢四高の校舎です。

学校が存在した当時は、現在「いしかわ四高記念公園」となっているエリア全体に校舎や体育館などの施設がありました。

国の重要文化財に指定されている校舎は、表門が南の方角を向いていることから、晴れた日には陽光が赤煉瓦に降り注ぎます。また、雨の日には雨に濡れた赤煉瓦がしっとりとした風情を醸し出します。

百万石通り(旧広坂通り)に面する赤煉瓦校舎

旧制金沢四高は金沢市民の誇りです

旧制第四高等学校は1887年(明治20年)に金沢で創立された旧制高校で、四高創設に際しては、費用12万円のうち加賀藩主であった前田家が約8万円を拠出しました。

明治から昭和初期にかけて「学都」金沢を牽引してきた旧制金沢四高は、長く金沢の人たちの誇りとなってきました。

旧帝国大学が存在した都市の人たちを前にして、自らの街を「学都」と称するのも恥ずかしい思いがしますが、少なくとも富山、石川、福井の北陸3県では学問の中心として栄えてきました。

当時、香林坊が金沢で一番の繁華街となったのは、香林坊に隣接する広坂に四高のキャンパスが置かれたからだと言われているほど、四高生は近代日本のエリートとして金沢のトレンドを牽引する存在でした。

当時の四高生の姿を伝える四高記念碑

今も「四高」は金沢の人たちの誇りとなっています。

ちなみに明治から昭和初期に創立されたナンバースクールは全国で8校を数えました。東京一高、仙台二高、京都三高、金沢四高、熊本五高、岡山六高、鹿児島七高、名古屋八高。

この中でも金沢と同じように旧帝国大学のなかった都市、すなわち熊本、岡山、鹿児島の人たちにおいても、金沢の人たちと同じように、自分たちの街に存在したナンバースクールを誇りに感じていることでしょう。

当時の教室を再現した多目的利用室

当時の教室を再現した多目的利用室

赤煉瓦の校舎は石川四高記念館と石川近代文学館に

1889年(明治22年)竣工の赤煉瓦の校舎は、現在は「石川四高記念文化交流館」と名付けられ、「石川四高記念館」と「石川近代文学館」というミュージアムが入っている他、当時の教室を再現した多目的利用室が一般に貸し出されています。

まず、石川四高記念館は無料で入場できるミュージアムで4つの展示室が用意されています。

四高の歴史を当時の金沢市内の写真とともに紹介するコーナーからはじまり、応援団の大太鼓や優勝旗が飾られている部活動のコーナーを経て、井上靖氏をはじめとする著名な卒業生の書簡が展示されているコーナーへと続きます。

また、飲み物の自動販売機が設置されている休憩室が設けられ、当時の学生たちが耳を傾けた蓄音器が展示されています。

館内からは「いしかわ四高記念公園」が一望できます

石川近代文学館は、石川県ゆかりの作家を、著書・自筆原稿・愛蔵品などとともに紹介するミュージアムです。

文学がお好きな方には、金沢の三文豪と言われる泉鏡花、徳田秋聲、室生犀星の3人が、生前にどのように関わり合っていたのかを紹介するコーナーは興味深いことと思います。

現代作家のコーナーでは直木賞作家の唯川恵さんや、芥川賞作家の本谷有希子さんも紹介されています。

石川近代文学館の入館料は、一般が360円、大学生が290円で高校生以下は無料です。開館時間は午前9時から午後5時(入館は午後4時30分)までで、年末年始と展示替えの期間は休館となります。

両ミュージアムとも展示室での写真撮影は禁止されていますが、廊下や階段などの館内の雰囲気を撮影することはokです。

誇りと伝統を漂わせる廊下

誇りと伝統を漂わせる廊下

石川四高記念文化交流館ホームページ


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