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Nagamachi-Bukeyashikiato*2
(Nagamachi 2nd Bridge)

藩政期から続く市内の一等地にある住宅街

藩政期に武士たちが暮らした家屋が残る長町武家屋敷跡。

長町の観光地としての歴史は古く、現在ほど観光名所が多くなかった1990年代までの金沢においては、兼六園近江町市場とともに金沢観光の屋台骨を支えてきました。

長町にはひがし茶屋街に見られるテーマパークのような華やかさはありません。

しっとりという言葉があてはまる落ち着いた雰囲気のこの街は、観光地というよりも、最高級のお散歩コースといった感じです。

観光客が多く訪れる長町の中でも、大野庄用水に架かる長町二の橋から鞍月用水沿いのせせらぎ通りへの道が、観光ガイドブックで紹介される長町武家屋敷跡になります。

土塀の街並みは基本的には住宅街です

藩政期の街並みはお散歩好きの方にとっては最高です

近年は和服をレンタルして金沢の街を歩く女性観光客が目立って増えています。

和服姿の女性を一番多く見かけるのは、ひがし茶屋街と兼六園を結ぶルートですが、長町武家屋敷跡から、金沢で一番の繁華街である香林坊を通って兼六園へと至るルートもお奨めです。

土塀の続く長町の街並みには和服姿がよく似合います。また、海外の有名ブランドが並ぶ香林坊を人々の視線を集めながら歩くのも “粋” です。そして、兼六園に向かって一直線に延びるケヤキ並木を通り抜けて名高い日本庭園へと入って行くわけです。

ちなみに、長町には長町四の橋から旧加賀藩士高田家跡の脇の道を入ったところと、長町一の橋の先に和服レンタルのお店があります。

金沢で和服をレンタルできるお店はどこにあるの?

街並みとともに歩く人たちも静かです

大野庄用水に架かる長町二の橋を渡ると、土塀の続く路地が延びています。

城下町ではお城に向かって真っすぐに延びている道は少ないと思いますが、金沢でも「なぜこんなところで突き当たるの?」と思える曲がり角が多く残っています。

長町二の橋からせせらぎ通りへの路地もそのひとつで、突き当りを右手に曲がると、すぐに左手に曲がります。現代では無意味に思える曲がり角ですが、その昔は金沢城へ近づこうとする人を惑わすために有効だったようです。

突き当りを右に曲がると、すぐに左に曲がります

突き当りを右に曲がると、すぐに左に曲がります

他のページでもご紹介したとおり、長町は金沢の中心部に近い閑静な住宅街です。そして、長町を歩く人たちも街並みの雰囲気に合わせるかのように静かに歩いています。

土塀が続く藩政期の街並みを歩いていると、立派な門構えの家屋から自動車が土塀の続く路地へと出て行くことがあります。門の向こう側には一般の人たちの日常生活の場があるわけです。

立派な門構えの民家

立派な門構えの民家

さて、長町二の橋からせせらぎ通りへの途中には工芸品のお店が点在しています。

ひがし茶屋街のメインストリートにある工芸品店では、黄金の蔵や金箔アイスクリームなどを大々的に告知しているお店が目立ちますが、長町の工芸品のお店は個人経営のお店が多く閑静な住宅街に融合するように佇んでいます。

日本人でしたら民家とお店の違いが判るのですが、欧米から訪れる方は、門に個人名の表札が掛かっていても、門の向こう側が個人のプライバシー空間であることが判りませんので、以前には何かのお店だと勘違いして民家に入って行く人もいました。

このことから、近頃ではこの路地にある民家では門を閉じているお宅が多く見られます。

せせらぎ通りに出るとこのような景色です

せせらぎ通りに出ると洒落た現代風の街並みに

観光ガイドブックに載っていない庭園も

長町二の橋から土塀の続く静かな街並みを歩いて行き、前方にせせらぎ通りのお洒落な建物が見えてくるあたりに、観光ガイドブックに載っていない穴場的なスポットがあります。

そこが「金沢職人大学校 長町研修塾」です。

金沢職人大学校は、犀川沿いの金沢市民芸術村にある職人養成機関で、石工、瓦、左官、造園、大工、畳、建具、板金、表具の各カリキュラムのもとで、若手の職人を対象に伝統的建造物の修景、修復に必要な専門的な技能を伝承しています。

門の下には「どうぞ庭園をご覧ください」と案内されています

門の下には「どうぞ庭園をご覧ください」と案内されています

長町研修塾は、藩政期末から明治初期にかけての木造建築を長町の修景に合わせて修復した施設で、市民を対象とした謡曲教室やお囃子教室が開催されている他、お茶室では茶会が催されています。

主屋の脇から庭園へと続く小路

主屋の脇から庭園へと続く小路

この施設の庭園は一般の人たちにも無料開放されています。

厳かな長屋門をくぐると主屋の脇から庭へと続く通路があり、職人大学校で学んだ職人の手による山景園へと出ます。そして、庭園の奥には茶室「匠心庵(しょうしんあん)」があります。

「金沢職人大学校 長町研修塾」は、長町武家屋敷跡にあるちょっとしたお立ち寄りスポットです。

茶室「匠心庵」

茶室「匠心庵」

長町武家屋敷跡への行き方

長町武家屋敷・散策マップ(長町武家屋敷界隈を愛する会)


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長町武家屋敷跡の土塀の街並みは武家の住宅街