Traditional House

ところどころで目にする旧い木造建築

金沢市では、藩政期から昭和初期に建設され、保存状態が良好な物件を保存対象物に指定しています。そして、指定された建物の玄関付近に「金沢市指定保存建造物」のプレートが取り付けられています。

他の地方都市でもそうかと思いますが、金沢でも戦後からバブル期あたりにかけて、旧い木造建築の建物が現代風の建物へと次々に建て替えられていきました。

金沢の街を歩いていると、「この通りの建物はすべて木造建築だったのかな」と思われることもあるかもしれません。実際にその通りで、かつては木造建築が並ぶ情緒ある街並みでした。

今にして思うと、風情のある木造建築を取り壊してしまったのは勿体ない限りですが、まだ若干ですが旧い建物が残っています。街角を歩いていると、時折、見るからに築100年は経っていそうな木造建築を目にすることがあります。

興味深いのは、その家屋が建てられた時の用途が現在も続いていることです。

まず、商家として建てられた家屋では、現在も老舗として創業時の商いを続けている例が多く見られます。一方で、武家屋敷として建てられた家屋では、現在も民家として一般の市民が日常生活を送っています。

商家の家屋が受け継がれている例は尾張町に、市民の住居として受け継がれている例は長町に多く見られます。

見つけると嬉しくなる「指定保存建造物」プレート

現在、金沢市では36軒の伝統的建造物を指定保存対象物とし、それぞれの物件の玄関付近に「指定保存建造物」のプレートを取り付けて、風情ある外観の保存に務めています。

このプレートは、歴史がお好きな方や都市景観に興味がある方にとっての「おたっき~ポイント」です。築年数が経過している建物を見かけた際には、「指定保存建造物」のプレートの有無を確かめてみるのも金沢の楽しみ方のひとつです。

さて、伝統的建造物と聞くと木造建築が思い浮かぶかもしれませんが、36軒の中には洋風建築も含まれています。

竣工当時は“モダンなビルジング”であったと思われる建物が、「古くさい」と言われながらも取り壊されることなく21世紀まで生き延び、今では「お洒落」や「可愛い」と言われるようになりました。

このページでは、36軒の「指定保存建造物」の中から、観光客の方が目にされる可能性が高いと思われる物件をご紹介します。

指定保存建造物のプレート

金沢の観光ルートに見られる「指定保存建造物」

ひがし茶屋街および周辺

旧越濱(懐華楼)

ひがし茶屋街のメインストリートに位置しています。昼間の時間帯は建物内を見学することができます。


経田屋米穀店

お店の軒先に「白米」「雑穀」などと記された白い垂れ幕が印象的な建物です。観音通りに位置しています。


髙木糀商店

東料亭組合の裏手にある木町二番丁通りに位置しています。「みそ」と彫られた木の看板は風情を感じます。


尾張町および周辺

福久屋石黒傳六商店

百万石通り(旧尾張町大通り)で20代続く老舗の薬屋さんです。お店の前に掲げられている看板が粋です。


寿屋

旧尾張町大通りから博労町の信号を入ったところにあります。金沢では老舗料亭として知られています。


旧三田商店

旧尾張町大通りに面する画廊で、1930年(昭和5年)の竣工当時は「金沢の洋品店御三家」の1つでした。


旧石川銀行橋場支店(金沢文芸館)

1929年(昭和4年)に竣工した建物で、現在は金沢文芸館となっています。橋場交差点のシンボルです。


旧森快安邸(大樋美術館)

ひがし茶屋街と兼六園を結ぶ百万石通りに面し大樋焼窯元が所有しています。折鶴の松は樹齢500年です。


長町および周辺

長町は金沢で一番の繁華街・香林坊のすぐ裏手にある住宅街です。長町二の橋からせせらぎ通りへと至る道には「指定保存建造物」のプレートが見られますが、一般のご家庭ですので写真掲載を控えます。


金沢市立図書館別館

金沢駅から長町武家屋敷跡への途中に位置しています。館内は近世資料館という無料のミュージアムです。


寺町周辺

山錦楼

犀川大橋を渡り、蛤坂を上ると3階建ての勇壮な木造建築が見えてきます。ミシュラン一つ星の料亭です。

街角のおたっき~ポイント

指定保存建造物 | 文学碑 | オブジェ | 旧町名の復活 | 茶屋街の検番 | 用水の街 | 加賀八家屋敷跡


金沢の主要な観光名所

観光名所から観光名所への距離と徒歩時間

金沢の街角の「おたっき~ポイント」