2018年の兼六園の外国人入園者は42万人

初の40万人台。6年連続で過去最多を更新

2019年1月17日付の北國新聞に、2018年に兼六園を訪れた外国人観光客数の記事が掲載されていました。

記事によると、昨年の兼六園への外国人入園者数は428,504人で、初めて40万人を突破し、6年連続で過去最多を更新しました。

訪日旅行がブームの中国や欧米の増加が目立ち、全体の伸び率は前年比13.0%増と2年ぶりに2ケタ台となりました。

兼六園に入園する外国人観光客の数は、石川県を訪れる外国人観光客の目安となります。

2018年の外国人入園者は前年より49,410人の増加で、13.0%の伸び率は日本政府観光局(JNTO)が発表した国内全体の伸び率8.7%を上回りました。

日本的なお茶室も外国人に人気です

国・地域別でみると、最も多いのは台湾で、全体の約4割を占める159,790人(前年比6.1%増)が訪れました。

記事では、タイガーエア台湾の小松-台北便の就航により、毎日1往復のデイリー運行が実現したことが来園者数を押し上げたと記されています。

以下、香港の36,878人(0.2%減)、中国の36,146人(46.8%増)の順で、日中関係改善の動きが見え始めたことが中国人観光客の大幅増につながったと分析しています。

また、タイやマレーシアなどの東南アジアは33,232人(7.2%増)でした。

日本ならではの景観や体験を求める欧米からの観光客も急増しています。

フランス、イタリア、スペイン、イギリス、ドイツの主要5か国の合計で63,624人が訪れ、前年比30.2%増でした。

日本への新婚旅行の人気が高いイタリアが17,734人(50.7%増)で、スペインからは11,812人(24.4%増)と初めて1万人を超えました。米国は24,871人(11.2%増)でした。

2018年の日本人を含めた全体の入園者数は46,766人減の275万106人で、2年連続で減少しました。

月別では観桜期の4月が最も多く50万2,643人が入園しました。一方で猛暑日が続いた7月は12万8,644人で最少でした。ちなみに北陸新幹線の開業前の2014年との比較では、78万412人増となりました。

茶店の前で休憩する人たちは国際色豊かです

霞ヶ池は兼六園で最高の撮影スポットです


「金沢を観光してみたいかも」




日本を訪れる3,000万人のごく一部です

北陸新幹線の開業を契機として、金沢では欧米からの観光客が飛躍的に増えました。東京と比べると遥かに少ない人数ですが、金沢の人たちも少しずつ白人の人に慣れてきているようです。

欧米からの観光客が急増しているとはいえ、正確な数字を出すと、欧米よりもアジアからの観光客の方が圧倒的に多いのですね。

台湾からの旅行者が多いのは、前述した小松-台北便の就航が大きいのですが、直行便が開設された背景には、水利技術者の八田與一氏が金沢市の出身であることが挙げられます。

八田與一(はったよいち)氏は台湾の烏山頭ダムを建設した技術者で、台湾では教科書にも出てくる偉人だと聞きます。ユダヤ人へのビザ発給で称賛される杉原千畝氏と同様に、日本よりも海外で知られる方です。

近年は、台湾から逆輸入される形で、金沢の人たちにも八田技師のことが知られるようになってきました。

私はずっと「金沢に来る中国人は行儀が良い」と思っていましたが、行儀が良いのは台湾からの旅行者なのかも知れませんね。(笑)

兼六園の人気撮影スポットのひとつ「花見橋」

北陸新幹線が開業してから、兼六園にも多くの外国人が訪れるようになりました。人気の撮影スポットの虹橋で、日本人女性の作る列に海外からの人たちも並ぶ姿は微笑ましいものです。

興味深いのは、アジア系の方は日本人と同じところに興味を持つのに対して、欧米の方は興味を持つ視点が違うことです。例えば、兼六園の小川に架かる橋においても視点の違いが見られます。

日本人やアジアからの観光客は、虹橋や花見橋といったアーチ型の派手な形状の橋で記念写真を撮るのですが、欧米からの観光客は一番地味な板橋に興味を持つ人が多く見られます。

また、建物を撮影する際には、日本人やアジア系の方は建物全体を撮影するのに対して、欧米の方は骨組みなどの細かい部分にまでカメラを向けています。

兼六園に行かれることがありましたら、白人の人たちがどこに興味を持つのかを見るのもいいでしょう。

欧米からの観光客に人気の板橋

さて、日本政府観光局が発表した、2018年の訪日外国人数の3,000万人と比べると、兼六園を訪れる外国人は全体の1%強に過ぎず、まだまだごく一部のようです。

海外から金沢を訪れる人の大多数が兼六園に行くだろうと考えると、1%強という数字は金沢への訪問者数とイコールだと思います。外国人観光客が増えたことを自慢げに感じている私からすると、ちょっとがっかりする少なさです。

違った見方をすると、今くらいの人数がちょうど良いとも言えますね。

◆参考資料「2018年 兼六園の国別入園者数」

国・地域 入園者数 増減率
台湾 159,790 6.1
韓国 13,540 ▲11.2
中国 36,146 46.8
香港 36,878 ▲0.2
タイ 9,313 8.4
マレーシア 7,793 26.3
シンガポール 7,911 11.6
インドネシア 8,215 ▲10.2
アメリカ 24,871 11.2
フランス 16,305 22.9
スペイン 11,812 24.4
イタリア 17,734 50.7
ドイツ 6,712 31.6
イギリス 11,061 19.9
オーストラリア 15,609 8.2
その他 44,814 27.8
合計 428,504 13.0

※北國新聞 2018年1月17日付に掲載

根上松(ねあがりのまつ)

兼六園-日本有数の名園は楽しさもいっぱい


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