金沢21世紀美術館の入館者数の集計方法

地元メディアで物議を醸している話題です

この1週間ほど、石川県のメディアで物議を醸している話題があります。

それは、7月13日に、独立行政法人国立美術館の柳原正樹理事長が、金沢21世紀美術館(通称:21美)の入館者数について「入口と出口で全て足し算している」と発言したことに対するものです。

柳原氏の発言が物議を醸している状況を受けて、7月20日付の北國新聞には、21美の入館者数の集計方法が紹介されていました。

記事によると、21美では建物の1階にある4つの入口と、地下駐車場と直結している入口の計5カ所の天井に自動センサーが取り付けられています。

そして、館内へと入っていく物体を入場者、逆に外に出て行く物体を退場者としてカウントしているそうです。また、入場者数から退場者数を引いた「滞留者数」も自動的に分かるシステムとなっています。

21美の事務室では、その時点での入場者数と滞留者数を知ることができ、1分ごとに自動更新されています。21美では、滞留者数が増えると係員が館内を巡回し、トラブルの有無などを点検するそうです。

紙面には広報室長のコメントが掲載されており、「公表する年間入館者数は『入場者数』だけで、退場者を足して公表するわけがない」と、柳原氏の発言をきっぱり否定していました。

2004年のオープン時から、21美ではこの集計システムを採用しています。

もっとも、一度入館した人が館外へ出て、屋外展示されているオブジェを見るなどして再入場した場合は、入場者数は「2人」となります。

館内と館外を何度も往復すれば入場者数は増えますし、館内のスタッフ約100人の出勤時にも入場者としてカウントされています。

21美の入館者のカウントセンサーは、京都市のメーカーが開発した機器で、全国の美術館に同じ機器の配備が進んでいます。また、最新型のセンサーでは、男女別やおおよその年齢も判別可能とのことです。

金沢21世紀美術館の入館者数は今年度も順調で、6月末で57万人に達し、前年同月比で1%増となりました。

ゲートを通った時点で自動的にカウントされます

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柳原氏が富山県出身であることが反発の根底に

今回の柳原氏の発言が石川県で物議を醸した背景には、柳原氏が富山県の出身であることが大きく関連しています。北國新聞の記事にも「柳原理事長=黒部市=」と同市の出身地が記されています。

実は、石川県民と富山県民は互いに張り合っている間柄です。今回の件は、富山県出身者の発言に対して、石川県民が敏感に反応したわけです。

さて、肝心の入場者数についてですが、21美は館内の有料ゾーン以外は無料で見学できることから、建物に入っていく段階では全ての人が無料で入っていきます。

また、有料ゾーンもその日であれば何度でも入退場ができるシステムになっていますので、現実には1日に何度も出たり入ったりする人がいるのは事実です。

従って、厳密に言うと、敷地に入る時点で有料となる「完全有料制」の美術館と比べると、入場者数が上増しされているのは間違いないでしょう。

一方で、ジャングルジムのようなオブジェや、どれかがどれかと繋がっているホーンのようなオブジェなどの屋外展示作品だけに触れて、建物の中に入らなかった人は入場者数にカウントされないので、行って来いという見方もできます。

これはこれで良いと思いますよ。

もし、今後、東京の国立新美術館、国立科学博物館、東京国立博物館などから「21美が全国1位の入場者というのはおかしい」というクレームが来たら、「そうですか。じゃあ、何位にしておきましょうか」と言っておけばいいでしょう。

21美はオープンから13年が経過して、入場者数以外の部分でも、全国の人たちから「楽しかった」と言っていただいているのですから、入場者数のことで張り合う必要はないでしょう。

それよりも、展示替えの期間も『レアンドロのプール』だけは見学できるようにできないものですかね。設営の邪魔になるということであれば、観光客であることを証明するものがある人だけに限定してもいいかと思います。

折角、観光で金沢に来たのに『レアンドロのプール』を見ることができないのは可愛そうですよ。特に海外から訪れた人は一生に一度のことです。

何とかしてあげられないものですかね。

自分の姿が太って映る『カラー・アクティヴィティ・ハウス』

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