金沢市東山の観音院で四万六千日の張り紙作り

金沢市の東山界隈に伝わる夏の風物詩

6月30日付の北國新聞に、ひがし茶屋街に近い金沢市東山の観音院で、四万六千日を周知する張り紙作りが始まったという記事が掲載されていました。

「四万六千日」(しまんろくせんにち)とは、観音様の功徳日に参拝すると4万6千日分の功徳があると言い伝えられている風習です。

紙面には、住職が墨を塗った版木に置いて刷り上げた紙を本堂に並べ、刷ったばかりの貼り紙を乾かしている写真が掲載されていました。

観音院の四万六千日は旧暦の7月9日に営まれており、2017年は新暦の8月30日に開催されます。張り紙は250枚用意され、8月1日から市内の民家や商店の軒先に掲示されるとのことです。

四万六千日の当日には、縁起物のトウキビ(トウモロコシ)が販売され、軒先に吊るすと魔除けや商売繁盛などのご利益があるとされます。

お店の玄関にトウモロコシが吊られています

ひがし茶屋街ではトウキビを吊るした店舗が

四万六千日の風習については、私は金沢で生まれ育ったにもかかわらず、恥ずかしながら知りませんでした。

毎年夏になると、ひがし茶屋街のある東山や、主計町、下新町、尾張町界隈の店舗や民家の前に「四万六千日」と書かれた貼り紙を見掛けます。

2017年の四万六千日は8月30日です

前述のとおり、観音様の功徳日に当たる旧暦の7月9日にお参りすると、46,000日分の功徳がある言い伝えられています。4万6千日というのは約126年分で、お米が一升で約4万6千粒になることにちなんだとされています。

少し調べてみると、東京の浅草観音と、金沢の観音院の四万六千日が有名なのだそうです。

浅草の四万六千日は旧暦の7月9日をそのまま新暦に置き換え、「ほおずき市」として夏の風物詩となっています。

私は東京に出たばかりの頃、浅草で「ほおずき市」というのがあるのを知り、浅草には昔からの風習が残っているのだなと思ったのですが、実は金沢にもあったわけです。

金沢市東山の観音院の「四万六千日」は、旧暦の7月9日を新暦に直して行われることから、開催日が毎年違います。北國新聞によると今年は8月30日とのことです。

ひがし茶屋街の一番丁と浅野川の間には「観音通り」と名付けられた商店街があります。観音院はこの観音通りの先に位置しています。

観音院へと通じる観音通り

また、浅草の「ほうずき」にあたるものが、金沢では「トウモロコシ」になります。金沢では年配の人は「トウモロコシ」のことを「トウキビ」と呼びます。

ひがし茶屋街では、時折、お店の玄関にトウモロコシが吊るされているのを目にしますが、これは魔除けや商売繁盛にご利益があるとされている風習です。

「四万六千日」の日に買ったトウキビを1年間吊るし、次の年の四万六千日に観音院で焼いてもらい、新しいトウキビを買ってくるのです。初詣のお札と似た考え方です。

ひがし茶屋街に行かれる際には、お店の玄関を注意して見てみるといいでしょう。

ひがし茶屋街のコーヒー専門店にも「トウキビ」が

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