金沢では褒めまくるのがコツ

金沢旅行の予備知識 #10

金沢で生まれた人たちは、子供の頃から「金沢は有名なんだよ」と聞かされて育ちます。

江戸時代には「江戸の粋、京の雅、加賀の華」と称され、日本文化の三極のひとつに数えられていた金沢では、加賀百万石の栄光を子孫に語り継いできました。そして、今も金沢は凄いと勘違いしています(笑)。

まさに井の中の蛙です。

金沢は有名だと教えられてきた若者が首都圏の大学に進学すると、金沢が東京では全然知られていないことに気付きます。金沢という地方都市に全く興味がないと言った方が正しいでしょうね。

私は東京で30年間暮らしていましたのでよくわかります。

首都圏では「石川県金沢市」ではなく「金沢県金沢市」と思っている人が結構います。また、北陸3県の並びを言えない人も結構います。金沢が石川県だと知らなくても別に何とも思いません。

東京の人から見ると、別に金沢だけを貶めるつもりはなく、一律に地方都市には興味がないだけなのですが、金沢から東京へ出た人間にとっては最大のショックとなります。

そのような市民性がありますので、金沢にお越しの際に素晴らしいおもてなしを受けるコツは、とにかく褒めることです。褒めて、褒めて、褒めまくってください。

斬新なデザインの金沢蓄音器館

富山県を褒めるのだけは絶対にご法度

金沢を旅行される際に、絶対にしてはいけないことがあります。それは、お隣の富山県を褒めることです。

実は石川県と富山県はお互いに「この県だけには絶対に負けたくない」と思っています。

他地域を見ると、旧制五高の熊本と、七高の鹿児島も仲が良くないと聞きますし、高校野球では愛媛と香川の対抗意識が強いですよね。また、私が東京で暮らしていた時は千葉 vs 埼玉で激しい火花が散っていました。

それと同じように、石川県と富山県もお互いに絶対に負けたくないと思っています。

石川県民が富山の人に自慢するのは当然のことながら松井秀喜さんです。逆に富山の人が自慢する時はノーベル賞の田中耕一さんになるでしょうか。

金沢駅も金沢市民の自慢です

サッカーがお好きな方でしたら、2014年の高校サッカーの決勝戦を覚えていることと思います。正月の高校サッカーで石川県の学校が初めて決勝に進出した時の相手は、偶然にも富山代表でした。富山県勢も初の決勝進出でした。

星稜と富山第一という北陸勢同士の決勝戦は、後半40分まで星稜が2-0でリードしていましたが、残り5分で追いつかれ、延長後半に勝ち越されて2-3で敗れました。

次の年に星稜高校が初の全国制覇を成し遂げたことで、富山第一との試合は笑い話しになりましたが、あの試合は屈辱でしたね。

面白い話しをすると、金沢の人は、同じ北陸3県でも福井県は嫌っていません。むしろ好きという人の方が多いのではないでしょうか。

2015年の春の甲子園で、福井県の敦賀気比高校が決勝に進出した時には、金沢の人たちも応援していたように思えました。少なくとも私は敦賀気比を応援していました。

甲子園では金沢の人も富山の代表校を応援します。ただし、富山県が決勝まで進出してしまったら、富山の学校を応援するかどうか微妙なところですね(笑)。

長町武家屋敷跡

小さな県同士で張り合っています

石川県と富山県は仲が悪いと言っても、北陸以外の方にとってはどうでも良いことですよね。

人口は両県とも120万人弱です。つまり日本人の1%しか住んでいません。

1%の県と1%の県で張り合って仲が悪いというのも恥ずかしい話しですが、北陸を旅行される方にとっては、金沢と富山との関係は結構キーになる部分です。

とにかく、金沢では富山を褒めることだけは避けてください。もし富山県を褒めるようなセリフを口にしてしまった場合は「でも、金沢の方がずっと素敵です」とフォローすることを忘れないように。

逆のことも言えます。

富山では金沢を褒めては駄目ですよ。「金沢の方が賑わっていたけど、富山の魚の方が絶対に美味しいし、私は富山の方が好きです」と言っておくと、より厚いおもてなしが受けられるでしょうね。

どうぞ参考にしてください。

富山は商人、金沢は職人の街です(金沢職人大学校)

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