北野武画伯「アートたけし展」金沢21世紀美術館

現代アートのミュージアムで感じる天才の感性

2016年7月29日付の北國新聞に、映画監督、俳優、コメディなどの幅広い分野で日本を代表する北野武さんの作品展が、金沢21世紀美術館で始まったという記事が掲載されていました。

この作品展は「アートたけし展」というタイトルで開催されているもので、ユーモアたっぷりのアクリル画や版画など119点が公開されています。紙面によると、来場者は「北野武画伯」がつくり出す独特の芸術の世界を楽しんだとのこと。

アーティスティックな感性が海外からも称賛されている北野武さんらしく、作品にはタイトルや解説は一切なく、作品を見る人が、それぞれの感性で作品を感じることができるようになっています。

「面白い」と思うか「面白くない」と思うかの評価も含めて、全てを来場者の感性に委ねているところが“天才・ビートたけし”たる所以なのかもしれませんね。

記事によると、来場者は気になった作品の前で足を止め、たけしさんの発想や着眼点に思いを巡らせたとのことで、版画では、作品の裏側から光を当てる展示手法を取り入れ、夜空に大輪を咲かせる花火の美しさを際立たせているそうです。

また、プールの中でカメラを持った「おじさん」が動き回る立体造形作品や、天使と花畑を描いたメルヘンチックな大作も注目を集めていたとのこと。

なお、金沢21世紀美術館のホームページによると、たけしさんの「オイラの絵とか並べて展示とかしてみたら、見て喜んでもらえたりするかなぁ?」という言葉から展覧会の開催が決定したとのことで、今回の展示作品はいずれも初公開だそうです。

21美は面白いか面白くないかが評価基準かも

紙面に掲載されている作品は「面白い」

紙面には展覧会場の写真が掲載されており、手前に映っている2つの作品については雰囲気が伝わってきました。記事では、たけしさんの作品は鮮やかな色使いが特徴と記されていましたがその通りですね。

掲載されている作品の中の手前に映っている大きなサイズの作品では、赤い大きな太陽とピンク色の空の下、ピラミッドの近くでボディペインティングをしたアフリカの人の男性が、黒い銅製の浴槽に浸かっている友人のペイントを、ブラシで落とそうとしているように見える作品です。

「ように見える」というのは、タイトルや解説がないことから、私にはそのように見えるという意味です。

何人かで「アートたけし展」をご覧になる方は、一つひとつの作品を見ながら「何に見えるか」を発表し合うといいかもしれませんね。

おそらく全員の答えが正解なのでしょうね。私は、たけしさんの絵が何に見えるのかについて、自分の感性のままに、自分の感じたことを、恥ずかしがることなく自信をもって述べることに意味があるのだと思います。たけしさん本人に答えを聞きたいと思ってはダメなのでしょうね。

高校生以下は無料にしてほしかった

金沢21世紀美術館の「アートたけし展」は8月28日までの開催です。開場時間は午前10時~午後6時で、金曜と土曜は午後8時まで延長します。

入場料は大人1,000円、中高生800円、小学生600円です。

私の率直な思いとしては、高校生以下は無料にしてほしかったですね。アートに接した時の感じ方は人それぞれですし、最初に見た時と、2度目に見た時では感じ方が違うこともありますし、何度も見ているうちに好きになってくる作品もあるはずです。

無料にしてしまうと来館者が殺到してしまうという思いがあったのかもしれませんが、他の美術館に比べて無料ゾーンが多いことがセールスポイントの21美であれば、高校生以下を無料にしても良かったのではないでしょうか。

百万石通り(旧広坂通り)からの入場口

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