文アルと三文豪の記念館がコラボレーション

三文豪の記念館をめぐるイベントを企画

1月5日付の北國新聞に、室生犀星、泉鏡花、徳田秋声がキャラクターとして登場する人気ゲームと、各文豪の記念館とのコラボレーションが企画されたという記事が掲載されていました。

ゲームはDMM GAMESが2016年から配信している「文豪とアルケミスト」で、さまざまな文豪をモチーフにしたキャラクターが敵を討伐するストーリーです。ゲームには金沢の三文豪が全員登場します。

室生犀星記念館、泉鏡花記念館、徳田秋聲記念館では、来館者が自由に記入できるノートに「文豪とアルケミストを見てきました」という書き込みがあるなど、ゲームのファンと見られる若い女性らの姿が目立つようになりました。

金沢市ではゲームの人気の盛り上がりに加え、「文豪とアルケミスト」の制作拠点が金沢にあることから共同企画を実施することとしました。

2018年3月に三文豪の記念館を参加者がめぐるイベントを予定しており、市内の他の文化施設にも足を運んでもらうような内容にします。3つの記念館が同時にゲームとコラボレーションするのは初めてとなります。

金沢市の担当者は「金沢をファン同士の交流の場にするだけでなく、三文豪以外の金沢の偉人やさまざまな文化を知ってもらう機会にしたい」とコメントしていました。

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女性ファンを無理に誘導しては駄目ですよ

文アルと三文豪の記念館とのコラボについては、どのような企画が実施されるのか純粋に楽しみです。

金沢の伝統を頑なに守り通していこうという人たちの中には、金沢で醸成されつつあるオタッキー文化を、眉間にシワを寄せながら冷ややかに見ている人もいるかと思いますが、私はアニメやゲームとの積極的なコラボは大賛成です。

古いだけの街ならば一回訪れれば十分です。でも、オタッキーな文化をフックとした楽しさが溢れ出てくる街になれば、何度でも訪れてもらえるはずです。

ただ、北國新聞の紙面に載っていた金沢市役所の担当者のコメントにはちょっとした危惧を感じます。それは、「金沢の偉人やさまざまな文化を知ってもらう機会にしたい」とコメントしていることです。

文アルに熱中する女性ファンに対して絶対にやってはいけないことは、三文豪の記念館以外の文化施設へ無理に誘導することだと思います。

もし、他のミュージアムに誘導するのであれば、そのイベントに参加して、さらにゲームが面白くなる内容でなければならないでしょう。

そのために大切なことは、文アルの制作者からのアイデアを最大限に取り入れることですよね。

はたして金沢市の担当者はそこまで頭が柔らかいでしょうか。さらに言うと、担当者は『文豪とアルケミスト』の愛好者なのでしょうか。

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現在の金沢市長の山野さんはソフトバンク出身の方です。もしかすると、びっくり仰天するような斬新なイベントが実施されるかもしれないという期待がある一方で、ちょっと不安な部分も感じます。

と言うのは、金沢市は石川県に比べて面白いことを考えると思いますが、最後の最後で萎んでしまうことがあるからです。折角、良いアイデアを出したのに、最後のところで「せっこーい」と思われてしまうことがあります。

なにか特典を付けるのであれば徹底的にやることです。イベントの参加者が感激して恐縮するくらいまでやることです。

金沢で生まれ育った人たちのウイークポイントは、面白い趣向なのに、この程度で良いだろうと思って詰めを甘くしてしまうところです。

その意味で、文アルとのコラボレーションにはとても興味があります。3月を待ちましょう。

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