金沢蓄音器館で金箔の特製蓄音器を修復

全国一の生産量の金箔と蓄音器とのコラボ

3月12日付の北國新聞に、金沢蓄音器館で鉄製のホーン部分に金箔を施した、特製の円盤式蓄音器を修復したという記事が掲載されていました。

この蓄音器は、約30年前に初代館長だった故八日市屋浩志さんが製作した逸品で、北陸新幹線の開業以降に入館者数が増加傾向にあることを受け、このたび音色とともに金沢の伝統工芸を紹介しようとの主旨で金箔を貼り直しました。

特製の蓄音器は、壊れた蓄音器の部品を活かして組み立てられ、ホーン部分にあしらわれた金箔が特徴となっていますが、他にも展示すべき作品が多かったため、約30年間、倉庫に眠ったままでした。

2003年に亡くなった浩志さんの長男で、2代目館長の八日市屋典之館長(65)が「金箔を綺麗に貼り直せば、金箔の生産量日本一を誇る金沢にふさわしい蓄音器になる」と修繕を企画しました。

再び音が出るように調整し、石川県箔商工業協同組合に依頼して金箔約180枚を貼り付けて仕上げました。

金沢蓄音器館は、近江町市場とひがし茶屋街のほぼ中間に位置しています。八日市屋館長によると、北陸新幹線の開業以降、金沢駅から近江町市場を経由して、ひがし茶屋街へと歩いて向かう観光客が立ち寄っていく機会が増えているとのことです。

入館者数は2014年度が1万5,375人、2015年度が2万1,029人、2016年度は3月11日時点で約1万8千人が訪れています。

特に中国や台湾からの観光客は金箔に強い関心を示す傾向があるといい、同館では金箔仕上げの逸品を通じて、蓄音器への関心を高めたいとしています。

八日市屋館長は取材に対し「館内で目に触れるものから、金箔の素晴らしさや活用方法について伝えられたらうれしい」とコメントしていました。

なお、金箔の蓄音器は3月12日から展示が開始されます。

アンティークかつ斬新な外観

ハイセンスな外観が特徴のミュージアム

金沢蓄音器館は、近江町市場が面する武蔵交差点から百万石通りを歩き、ひがし茶屋街に近い橋場交差点の手前に位置するミュージアムで、武蔵交差点から通りの左側を歩いて行くと、橋場交差点に向かって下り坂になる手前にあります。

このミュージアムの注目ポイントは毎日3回行われる蓄音器の聴き比べ実演です。八日市屋館長の軽妙なトークが楽しい30分ほどの実演会で、午前11時、午後2時、午後4時の3回行われています。

金沢蓄音器館の前を通る時刻と、実演会の始まるタイミングが上手く合いましたら、立ち寄られるのもお奨めです。

なお、館内での写真撮影については、蓄音器への接写は機器の劣化を防ぐために禁止されていますが、展示室や階段などの全体の雰囲気を撮影することは許可されています。

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