鈴木大拙館の「水鏡の庭」で加賀狂言を上演

無の境地を創造する空間で伝統芸能を披露

6月6日付の北國新聞に、鈴木大拙館で加賀狂言が上演されたという記事が掲載されていました。

「加賀狂言×鈴木大拙館」と題されたイベントで、金沢生まれの仏教哲学者・鈴木大拙の世界を表現した建築や庭を舞台に、狂言小舞謡が披露され、来場者が日本文化の魅力や禅の思想に触れたとのことです。

加賀藩のお抱え狂言師の名跡を継ぐ十世三宅藤九郎さんが、鈴木大拙館の水鏡の庭に面した回廊で狂言小舞謡「鐘の音」、露地の庭に面した学習空間で「蝉」などを演じました。

また、和泉流宗家の和泉淳子さん、コントラバス奏者の遠藤柊一郎さんも出演し、優雅な舞や管弦楽の音色とのコラボレーションを披露しました。

会場には、三宅さん、和泉さんと親交のある前田家十八代当主の前田利祐さんも訪れ、取材に対し「間近で見ることができ、声の迫力を感じた。新鮮な形で楽しめた」と語ったそうです。

イベントは、鈴木大拙が著書「禅と日本文化」で取り上げた日本文を紹介する取り組みの第一弾として行われました。今後は俳句や生け花、茶などをテーマに開催される予定です。

紙面では、一面に鈴木大拙館の『水鏡の庭』の回廊で演舞をする姿と、回廊に置かれた椅子に座って観劇する観客の写真が掲載されていました。

右側のスペースが舞台になりました

水鏡の庭には小さな舞台スペースがあります

鈴木大拙館の水鏡の庭が舞台になるとは思いもしませんでした。確かに、展示室から水鏡の庭へと出てすぐ右手に、長椅子が置かれ、椅子に座って静かに佇むことのできるスペースがあります。

狂言を演じることができるのであれば、ナイトミュージアムで演奏会を行なうことも可能ですね。

さて、鈴木大拙館は「無の境地」を説いた鈴木大拙の教えを表現しているミュージアムで、館内には何もありません。

中には「何もないところに300円も払うのか」という人もいるようですが、特に海外から訪れた方は、極めてシンプルな外観に神秘的な雰囲気を感じてくれているようです。

「水鏡の庭」から舞台方向の景色

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