東山のカフェに牛首紬の“白山オブジェ”

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金沢美術工芸大学の学生がデザイン

12月8日付の北國新聞に、ひがし茶屋街に近い和風カフェで、牛首紬の“白山オブジェ”がお目見えしたという記事が掲載されていました。

オブジェが披露されたのは、金沢市東山1丁目のカフェギャラリー「三味(しゃみ)」で、石川県指定無形文化財の「牛首紬(うしくびつむぎ)」を使用し、日本三名山のひとつである白山をイメージしたものです。

お店の方では、白山麓で平安時代から受け継がれてきた伝統工芸に関心を持ってもらうとともに、2017年に白山が開山1300周年を迎えることを周知したいとのことです。

オブジェは高さが約1.5mで、幅5cm、長さ約2mの細長い白の牛首紬約50本を天井から吊り下げ、山の形に仕立てました。

また、牛首紬の材料となる絹糸を雲海のように周囲に広げ、蚕の繭を雪に見立てて飾り付けた他、室堂(標高2450m)付近で群生が見られる石川県の花・クロユリも、深い青色に染め上げた牛首紬で再現しています。

牛首紬は白山麓の白峰地区に伝わる絹織物で、2匹の蚕が共同で1つの繭を作る「玉繭」から糸を紡いで織り上げられます。

会場には、白山の豊かな雪解け水が糸の精錬や染色作業に用いられることにより、牛首紬特有の光沢が生み出されることを紹介するパネルも設置されています。

材料の牛首紬は白山市の西山産業が提供し、展示のデザインと制作は金沢美術工芸大学の環境デザイン専攻の東郷りんさん(21歳)が手掛けました。

東郷さんは「白山の風景を町家の一室に再現した。白山の恩恵を受けて、長年育まれてきた牛首紬の歴史や背景について知ってもらいたい」と語ったそうです。

なお、展示は12月18日までです。

町家カフェの2階で牛首紬と美大生のコラボ

この記事でご紹介する「三味」は、町家カフェとギャラリーがひとつになったお店で、ひがし茶屋街の三番丁から浅野川寄りに1本入った道に位置しています。

このあたりは、ひがし茶屋街に隣接する商店街・住宅街のエリアで、通りには何代にもわたって創業時の商いを続けている商店や、築100年以上の町家を改装したカフェや工芸品店が並んでいます。

三味ではお店の2階のギャラリーで、牛首紬と金沢美大の学生とのコラボレーションにより、季節に合わせた作品の展示を行っています。

お店の脇の路地を入ると、ひがし茶屋街の三番丁に出ます

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