懐華楼 (かいかろう)

ひがし茶屋街の見どころ vol.3

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金沢で有数の観光地となった「ひがし茶屋街」。

卯辰山に向かって一直線に伸びるメインストリートの二番丁には、お茶屋の建物を改装した金箔工芸店、友禅ギャラリー、お食事処、甘味処などのお店が並び、さながら純和風のショッピングストリートの様相を呈しています。

メインストリートには内部を見学できるお茶屋があります。それが『懐華楼』です。この建物は1820年(文政3年)の「東の廓」の発足と同時に建築された由緒ある建造物で、金沢市指定保存建造物となっています。

懐華楼では、ひと晩に一組だけのお客様をおもてなしする「一客一亭」の営業を今も続けています。

華やかな夜のお座敷では現在も一見さんお断りの方針を貫いていますが、昼間の時間帯に限って建物の内部を一般に公開しています。

玄関を入ると2階へお通しする大きな階段があります

昔の茶屋街では、芸妓さんを抱える置屋と、宴席を催すお茶屋に分けられ、芸妓さんはお茶屋から声がかかると置屋から派遣されて宴席に同席しました。

井上雪さんの『廓のおんな』によると、振袖芸者としてデビューする芸妓さんは置屋の女将とともにお茶屋に挨拶回りをしたそうです。

そして、人気芸妓になるとお茶屋からお茶屋へと飛び回って大忙しだったと記されています。

現在のひがし茶屋街では置屋とお茶屋の区別はなくなり、芸妓さんが在籍するお店も、在籍しないお店も「お茶屋」と呼ばれています。

ちなみに、芸妓さんが在籍していない懐華楼では、宴席が入ると、芸妓を抱えるお茶屋から芸妓さんが派遣されてくることになります。

ひがし茶屋街が3分でわかる画像集

お座敷遊びの煌びやかさを際立たせる朱色の階段

ひがし茶屋街の現役のお茶屋の中で唯一建物の内部を見学することができる『懐華楼』。高い格式を感じる紅殻の暖簾をくぐると、朱に塗られた大きな階段が目に飛び込んできます。

昔のお茶屋では、1階は女将や芸妓さんなどのお茶屋で働く人たちのフロアとなっており、お客様は玄関を入るとすぐに2階へお通しされました。

朱色に塗られた煌びやかな階段を上ると漆塗りの屏風があり、その先には広々としたお座敷が用意されています。昼間の時間帯は襖がすべて取り払われていますが、夜になると、ここに襖がはめ込まれ客間が2つできます。

昼の時間帯はふすまが取り払われています

2つの客間は表通り沿いの空間を「前の間」(「前座敷」や「前二階」と呼ばれる場合もあります)、奥のお庭に近い空間を「広間」と呼びます。

「前の間」と「広間」にはそれぞれ床の間が設けられており、お客様が床の間を背にして座ると、前方が芸妓さんの舞台となる「控えの間」となっています。

若いビジネスパーソンの方は、和室で接待をする時に、上座が分からずに右往左往した経験があるかもしれませんが、芸妓さんは床の間を背にしているお客様に芸を披露する、というお茶屋のルールを覚えておくと役に立ちます。

お茶屋では「前の間」と「広間」に加えて「はなれ」という客間も用意されていますが、現在は「一客一亭」の営業形態となっている懐華楼では、「はなれ」を芸妓さんの控え室として使用しています。

このあたりにも、時代の流れとともに少しずつ変革しているお茶屋の姿を見ることができます。

2階の宴席には煌びやかな雰囲気が漂っています

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「Staff only」だったお部屋も公開されています

内部を一般公開している懐華楼では、かつては芸妓さんの控え室として使用されていた「見せの間」をはじめ、「茶の間」「中の間」「奥の間」などのお店で働く人たちのお部屋も一般向けに改装しています。

また、かつての「見せの間」にはカフェが設けられています。

懐華楼の入館料は大人が750円、小・中・高校生が500円で、小学生未満は無料です。

また、別料金になりますが館内のカフェで抹茶や和菓子を楽しむこともでき、カフェだけを利用することも可能です。なお、一般に公開されているのは午前9時から午後5時までで、年中無休です。


懐華楼 かいかろう
住所:金沢市東山1-14-8
TEL:076-253-0591
料金:見学料 750円  ※懐華楼カフェは別途
時間:午前9時~午後5時
休館:年中無休
撮影:お座敷などの撮影OK
懐華楼ホームページ

かつては女将が座っていたお部屋

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Higashi Chayagai
ひがし茶屋街

ひがし茶屋街が3分でわかる画像集

ひがし茶屋街の見どころ
概要 | 重伝建 | 志摩 | 懐華楼 | きもの女性 | 和風カフェ | カフェの2階 | 金箔 | 伝統工芸 | 三番丁 | 現役のお茶屋 | 一番丁 | 期待と余韻の道

ひがし茶屋街への行き方

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