主計町茶屋街で北海道の女子大生が芸妓修行

一駒の源氏名で「えんや」から夏頃お披露目

3月4日付の北國新聞に、主計町茶屋街で芸妓修行に励む女性の記事が掲載されていました。

その女性は、主計町の「えんや」で修業に励む20歳の遊佐千秋さんです。遊佐さんは北海道の北星学園大学の短期大学部に学ぶ傍ら、北海道と金沢を往復しながら修業を積んできました。また、金沢おどりも裏方として支えました。

3月15日に短大を卒業した後は金沢に移り住み、日本舞踊や三味線などの稽古に腰を据えて取り組む予定です。お座敷での源氏名は、こまごまと気が利くようにと「一駒(いちこま)」に決まりました。

遊佐さんは高校2年の夏休みに、受験勉強の気晴らしに見た「舞妓Haaaan!!!」で花街の世界に魅せられました。短大進学後もその気持ちは変わらず、全国の花街を調べたところ、浅野川沿いの主計町の風情が気に入ったそうです。

ちなみに「舞妓Haaaan!!!」のロケが主計町で行われたことは後で知ったそうです。

花街に憧れた高校時代から目標に向けて行動を開始し、北海道で日本舞踊を習いました。そして、短大1年だった2015年にはじめて訪れた金沢で、三茶屋街の芸妓さんが総出演する「金沢おどり」を鑑賞し、華やかさに圧倒されました。

その1年後には、前述のとおり、裏方として金沢おどりに携わりました。

稽古に参加して、芸にひた向きな先輩芸妓の姿が印象的だったという遊佐さんは、北國新聞のインタビューに「不器用で要領は悪いが、泥臭く頑張りたい」と語り、意欲を示したとのことです。

また、えんやの女将の若菜さんは「素直で優しくいて欲しい」と語っていました。なお、お披露目は2017年の夏頃を予定しています。夏頃ということは、9月の金沢おどりにはステージに上がれるということです。

紙面には、お座敷に妖艶に腰を下ろし、扇を開いて遠くを見つめる遊佐さんの写真が掲載されていました。

一駒さんがデビューする主計町茶屋街

石川県外からの芸妓志望者が目立ちます

2015年3月の北陸新幹線の開業以来、金沢の3つの茶屋街では新花さんが続々とお披露目されており、今回の一駒さんが7人目のお座敷デビューとなります。

新幹線の開業以前は4年間も新人芸妓が出なかったことを考えると、明らかに新しい風が吹き始めています。

注目すべきは、7名の新花さんのうち6名までが石川県外の出身だということです。良い方に見れば、全国の芸妓志望の女性が金沢を選んでくれたわけですが、ネガティブな見方をすると、金沢で生まれ育った女性の間では芸妓志望者がいないということです。

近年の新花さんの中で唯一の金沢出身である主計町「まゆ月」の凛さんも、京都の大学に通っていた時に花街の華やかさに触れ、故郷の金沢にも芸妓さんがいるのだということを知って志したとのことですので、金沢から出たことのない女性の志望者は皆無です。

もしかすると、芸妓になりたいと言うと家族が反対するのかもしれませんね。また、家族の猛反対にあうのが嫌で、芸妓になりたいのだけれど口に出せないのかもしれませんね。

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