金沢おどりの合同稽古で「三茶屋街 息合わせ」

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5名の新人芸妓(新花)も初舞台へ

8月27日付の北國新聞に、金沢おどりの合同稽古が行なわれたという記事が掲載されていました。

記事によると、9月22~25日に開催される、第13回金沢おどり(主催:金沢おどり実行委員会、一般財団法人石川県芸術文化協会、北國新聞社)に向けた初めての合同稽古が、南町の北國新聞20階ホールで行われたそうです。

総おどり「金沢風雅」では初舞台となる新花5人も踊りに加わり、ひがし、にし、主計町の三茶屋街の芸妓衆が息を合わせたとのこと。

金沢おどりに初出演するのは、この1年でお披露目された、ひがしの七葉さん(藤乃弥)、杏花さん(八の福)、にしの幸ぎくさん(西泉家)、主計町の凛さん(まゆ月)、うた子さん(仲乃家)の5人で、総おどりは立方(たちかた)が最大で31人となります。

にし茶屋街

にし茶屋街

新花たちは緊張の面持ちで稽古に臨み、地方(じかた)の演奏に合わせて、先輩芸妓と立ち位置や振り、目線や動きを調整しました。

幕開けの素囃子「俄獅子」や、大和楽で綴る舞踏絵巻「女舞月雪花」の各場面でも、舞台を想定した稽古が行なわれ、構成・演出を手掛ける駒井邦夫石川県立音楽堂邦楽監督が、全体の流れに目を配ったとのことです。

素囃子は、囃子望月流の五代目望月朴清さん、笛の中川善雄さん、長唄の杵屋君三郎さん、岡安祐三朗さん、杵屋喜三以満さん、舞踏は正派若柳会会長の若柳東穂さん、藤間勘寿々さん、西川八重治さん、若柳一寿さんが指導しました。

私は日本舞踏や和楽については全くの素人ですので、紙面に掲載されているお名前をそのまま書き写しましたが、日本の古典芸能に造詣が深い方であれば、稽古を指導した方々がそうそうたる顔ぶれであるということがお分かりのことでしょう。

なお、金沢おどりは4日間8公演で、金沢駅の「もてなしドーム」に隣接する県立音楽堂邦楽ホールで行われます。

各日とも午後1時と午後4時の2回公演で、入場料はS席(指定)7,700円、A席(自由)6,100円です。プラチナ席は完売となっているそうです。

ひがし茶屋街

ひがし茶屋街

「金沢風雅」は作家の村松友視さんの作詞です

金沢おどりについては、金沢の初秋を彩る風物詩として地元に根ざしている催しです。今年は5名の新花さんが初舞台を踏むということですが、お披露目時の北國新聞の記事を読むと、金沢おどりのステージに立つことを夢見て芸妓の道に飛び込んだ人もいるようですね。

金沢のPR効果による全国からの観光客の呼び込みという意味合いとともに、新たな芸妓さんのリクルーティングによる伝統芸能の継承においても意義のある催しとなっています。

さて、紙面で紹介された総おどりの楽曲「金沢風雅」は、直木賞作家の村松友視さんの作詞です。

村松さんのエッセー『金沢の不思議』に作詞を依頼された当時のことが記されていますが、石川県指定無形文化財の故杵屋喜澄さんからタクシーの中で依頼されたそうです。その後、実行委員会から正式な依頼があり「本気でビビった」と記されています。

そして、「金沢風雅」の作詞においては、ひがしの格式、にしの心意気、主計町の情緒というふうに3つの茶屋街を色分けし、遁走曲(フーガ)のイメージと“風雅”をかさね合わせて綴ったと記されています。

主計町茶屋街

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