境内のビアガーデンに賛否両論
2018年7月23日付の北國新聞の1面トップは、石浦神社の境内にビアガーデンが設けられたことに対して、賛否両論が沸き起こっているというものでした。
記事によると、兼六園の真弓坂口とはお隣さん、金沢21世紀美術館とはお向かいさんに位置する石浦神社で、7月22日までにビアガーデンが設けられました。
兼六園と21美の間という好立地にあることから、週末は100人を超える観光客がビールを楽しみに足を運んでいます。
にぎわい創出を目的に開設した石浦神社に対し、神聖な境内でのビアガーデン営業に、氏子から「もってのほかだ」との声が聞かれ、賛否が分かれています。
ビアガーデンは原則無休で正午~午後9時に営業しており、平日も70~80人が訪れます。外国人観光客の姿も目立っているとのことです。
北陸新幹線の開業で石浦神社の周辺は観光客が増えたのですが、境内に立ち寄る人は少なく、宮司さんが「参拝がてら一息ついてもらおう」と発案しました。
瓶のラベルに神社のキャラクターの「きまちゃん」をあしらった特製の「きまビール」や生ビール、カクテルなど、100種類以上の飲み物を拝殿横の店舗で提供しています。

石浦神社の地元である広坂振興会の会長さんからは「夜の店が少ない広坂にはもってこいだ」と歓迎の声が上がっています。にぎわいづくりが主眼のため、神社では運営を委託する業者から場所代はとっていません。
神社本庁によると、ビアガーデンを開設する神社は各地にあり、取材を受けた担当者によると「明確に禁止されているわけではない」そうです。
ただ、神社の理念を明文化した神社本庁憲章には「境内地は、常に清浄にして、その森厳なる風致を保持すること」と記載されています。
東京で最大級となる1千席のビアガーデンが毎年開催される明治神宮外苑は、明治神宮の本殿や拝殿のある内苑から離れた場所にあります。
このため、石浦神社の氏子総代の方は「神域でビアガーデンなんて、百歩譲っても認められない」と異を唱え、金沢最古とされる由緒ある神社の雰囲気が損なわれたと指摘しています。
こうした声に対し、神社の宮司は北國新聞の取材に「若い人が境内に足を運ぶきっかけになっており、今後の信仰につながる可能性がある」とプラス面を強調しています。
また、「違和感を覚える人には、一度、この空間でビールを味わってほしい」と理解を求めるコメントが掲載されていました。

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「境内のビアガーデン」私は大賛成です
全国的に記録的な暑さが続いていますが、幸いにも、金沢は猛暑ではあるものの体温を上回るほどの暑さにはなっていません。
いたって平和な夏を迎えています。北國新聞が一面トップに神社のビアガーデンを持ってきたことからも、金沢の平和な様子が窺えるかと思います。
私はビアガーデンには大賛成です。願わくば、全国の神社で初めての試みであった欲しかったと思うほどです。
ビアガーデンはけしからんと言う人がいるのも当然かと思いますが、神社とは人を幸せにする場所なのですから、ビールを飲んだ人が「幸せだ」と感じるのでしたらそれで良いじゃないですか。
北國新聞の記事が出た後に、たまたま石浦神社の近くに立ち寄る予定があったことから、境内を見学してみました。
記事には正午~午後9時の営業と出ていましたが、私が訪れた午後2時頃の時間帯にビアガーデンは開いていませんでした。
もしかすると、北國新聞の記事が出たことで、神社側が自重しているのかもしれませんね。
石浦神社の手水舎には、以前から「キリンビール」と「アサヒビール」の社名が掲出されています。寄進している両社に不公平のないように、手水舎の両サイドに同じような形態で掲出されています。
また、石浦神社には包丁塚やすし塚があるなど、庶民の食に関わる守り神といった位置付けにあります。食にご縁のある神社なのですから、ビアガーデンを設けるのも当然の流れと言えそうですね。
この夏の間は、自重することなく営業してもらいたいものです。

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