金沢市の金石全域で数年内に旧町名が復活

対象は28町。金沢市の中心部以外で初めて

6月20日付の北國新聞の一面は、金沢の港町である金石(かないわ)地区で旧町名が復活するという話題でした。

金沢市の金石地区では、来年以降、地区全域で旧町名の復活を目指します。対象となるのは旧28町で、金沢市と連携して数年以内にすべての町名を復活させ、郷土への愛着を育むとともに、魅力ある街づくりに生かしていく予定です。

ちなみに金沢は全国ではじめて旧町名が復活した都市です。

記事では、金沢市の中心部以外での旧町名復活は初めてで、これだけ多数の町名を広範囲で復活させようとする試みは前例がないと伝えています。

2009年11月の下新町、上堤町を最後に足踏みしていた金沢での旧町名復活の取り組みが、再び動き出すことになります。

住居表示制度の導入により、金石地区では1968年9月に約30の旧町名が金石本町、金石相生町、金石北、金石東、金石西の5つの町名に集約されましたが、住民同士の繋がりが深い金石では、旧町単位で町会活動を続けてきました。

まず、2018年を目途に「金石本町」を住所変更前の区域に広げる他、「金石下本町」「金石通町」「金石味噌屋町」の旧町名の復活を目指すとのことです。

旧町名が復活した南町

金石の見所は銭屋五兵衛記念館と海みらい図書館

旧町名の復活と聞いてもピンとこない人も多いかと思います。前回の東京オリンピックの後に、日本では小さな町をひとつの町にまとめ、それまで入り組んでいた住所を分かりやすく表示する施策が採られました。

小さな町をひとつの大きな町にまとめることで、風情のある町名が消えていきました。例えば、東京では一ツ木町という町名が赤坂4丁目と赤坂5丁目になりました。

1960年代後半に消滅した旧町名を、日本で最初に復活させたのが金沢で、1999年10月に、尾張町2丁目に編入されていた主計町(かずえまち)の町名が復活しました。

その後、2009年までの10年間で計11の町名が復活しています。

さて、今回、旧町名復活の動きがある金石は、藩政期には北前船の寄港地として栄えた港町で、金沢城に至る道は物流の大動脈でした。そして、外堀を渡った所に設けられた市場が近江町市場です。

現在も、近江町市場のある武蔵交差点と金石を結ぶ金石街道は、金沢の幹線道路のひとつです。

金石は中心街から離れていることから、1泊2日の旅程では足を延ばし辛いロケーションにありますが、銭屋五兵衛記念館と金沢海みらい図書館が見どころとなっています。

銭屋五兵衛記念館は、北前船の豪商・銭屋五兵衛のゆかりの品々を展示したミュージアムです。また、金沢海みらい図書館は、アメリカの旅行ガイド『フォダーズ』で世界の魅力的な図書館ベスト20に選ばれました。

2泊3日以上の旅程でお越しになる方は、金石に足を延ばされるのもお奨めです。

金沢の主要な8つの観光名所

Follow me!