兼六園の外国人来園者数が35万人を突破

過去最多の来園者数も伸び率は鈍化傾向

12月12日付の北國新聞に、兼六園の外国人観光客数に関する記事が掲載されていました。

記事によると、2017年1月~11月に兼六園を訪れた外国人観光客が、前年同期比で6.2%増の35万7,231人となり、2016年に続いて35万人を突破しました。年間では37万人を超え、5年連続で過去最多を更新する見通しだとのことです。

来園者数でみると、前年同期と比べて2万765人の増加となっています。

その一方で、北朝鮮のミサイル発射の影響などで、昨年まで2年連続で20%台だった伸び率は鈍化しており、石川県では海外の旅行博などに出展し、リピーター対策や個人客の掘り起こしなどに取り組む予定です。

霞ヶ池

国・地域別でみると、台湾の14万3,386人(前年同期比2.4%増)が最多でした。小松-台北便を利用した団体旅行が堅調だったほか、外国人向けのJR乗り放題切符「北陸アーチパス」を利用する個人旅行客も増えたそうです。

台湾に続き、国・地域別で2番目に入園者が多い欧州5か国の増加幅は、前年の41.3%増から6.8%増に下がりました。

フランスやイタリアなどから4万7,630人が訪れているものの、石川県によると、北朝鮮のたび重なるミサイル発射を受け、日本海側への渡航を敬遠する傾向が出てきているとのことです。

雪吊りが美しい唐崎松

その他の国・地域の増加幅では、中国は46.9%増から17.0%増へ、米国は28.6%増から13.0%増へ、オーストラリアは54.5%増から13.6%増へと、いずれも増加幅が縮小しました。

こうした状況を受けて、石川県では北陸新幹線の沿線自治体と連携し、2018年1~3月にかけてスペイン、フランス、カナダの欧米3か国の旅行見本市に集中出展して来訪を呼び掛ける予定です。

また、石川県単独では、マレーシアとインドネシアで開かれる旅行博覧会に出展し、東南アジアで拡大している個人旅行の開拓を始めます。

カキツバタが植えられた曲水

確かに兼六園は国際色豊かになりました

2015年3月の北陸新幹線の開業を契機として、兼六園は様々な国の人が訪れる国際色豊かな観光名所となりました。着物姿の女性が振り返ると白人の女性だったということもよくあります。

白人の観光客の方が増えたことで、意外な光景も見られるようになっています。

ある時、兼六園を散策していると、白人の中年男性が植木職人の作業を見守っていました。植木職人の作業というのは手作業ですから、作業の進行が遅いですよね。ゆっくりと進んでいく作業風景を立ち止まってじっと見ていました。

幽邃の趣きを漂わせる瓢池

私が意外に思ったのは、兼六園の曲水に架かる橋の中で、一番地味な板橋が白人の方にとっての撮影スポットとなっていることです。

板橋は名前のとおり板を置いただけの橋です。曲水に咲くカキツバタの景観を損なわないように、あえて目立たない橋を置いたのではないかと思います。気付かずに通り過ぎてしまうかもしれないほどの地味な橋です。

園内をグルリと回る曲水の途中に「対岸に渡る橋がほしいよね、でも景観は損ないたくないよね」という感じで簡易的に置かれたような橋です。

日本人やアジア系の人たちは、虹橋や花見橋などの、アーチ型で庭園の景観のひとつとして架けられた橋がお気に入りのようで、霞ヶ池に架かる虹橋では記念撮影をするために順番ができます。

一方の白人の方は、アーチ型の橋とともに、地味な板橋で記念撮影をする人も多く見られます。

左右対称の直線美を好む欧米からお越しになった方が、左右非対称で曲線美を奏でる日本的な庭園を美しいと思ってくれるだろうかという心配もありますが、来園者数が増えているというのは、地元の人間として素直に嬉しいことです。

板橋は欧米からの観光客に人気です

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