常磐ヶ岡は藩政期から残る自然の雑木林

観光
名所
文化
施設
アク
セス
楽し
み方
ショ
ップ

常磐ヶ岡 (ときわがおか)

兼六園の見どころ vol.8

昔も今も金沢観光の中心は兼六園です。特に2015年3月の北陸新幹線の開業以降は、平日でも多くの入園者が訪れています。

現代の兼六園は、ことじ灯籠のある霞ヶ池と、その周囲に広がる千歳台と呼ばれる宏大な日本庭園がメインとなっています。そして、霞ヶ池の手前に掛かる虹橋では、多くの人たちが記念写真を撮るために列を作っています。

風景写真を撮る際に、人がいなくなる瞬間を待たなければならないほどの賑わいを見せる兼六園の中には、ほとんど人が歩かないエリアがあります。

それが常磐ヶ岡(ときわがおか)です。

兼六園の7つの入場口の中でも利用者数の多い桂坂口か真弓坂口から入園すると、霞ヶ池と宏大な日本庭園が広がる高台に向かって上り坂となります。常磐ヶ岡はその途中の傾斜地に位置しています。

常磐ヶ岡を歩く人が極端に少ない理由は雑木林だからです。傾斜地には樹齢を感じる木々が生い茂り、細い遊歩道は山道にあるハイキングコースのようです。

兼六園は宏大、幽邃、人力、蒼古、水泉、眺望という6つの景勝を兼ね備える庭園という意味で名付けられました。

その6つの景勝の中で、常磐ヶ岡はありのままの自然が古びた趣きを感じさせる「蒼古(そうこ)」の雰囲気を漂わせています。

古びた趣きの中に佇む黄門橋

兼六園が3分でわかる画像集

金沢旅行での観光ガイドを承ります




常磐ヶ岡はお帰りの際にお立ち寄り

常磐ヶ岡を散策していると、黄門橋(こうもんばし)、獅子巌(ししいわ)、白龍湍(はくりゅうたん)などの風情のある名前を記した木製の立て看板を見かけます。

黄門橋は噴水の右側にある脇道を上ったところにあります。石で作られたアーチ状の橋で、橋の向こうには鬱蒼とした雑木林が広がっています。ちなみに黄門橋の名前は明治時代に付けられたものです。

その黄門橋を渡ったところにあるのが獅子巌です。兼六園には獅子巌、虎石(とらいし)、龍石(りゅうせき)と生き物に似ていることから名付けられた石が3つあります。

獅子巌

獅子巌については、言われてみればライオンに見えないこともありませんが、ごく普通の石です。「獅子に見える?」などとは言わずに、この石を獅子に似ているとした想像力を感じていただければと思います。

白龍湍とは霞ヶ池から瓢池へと続く傾斜地を流れ落ちる急流のことです。水面に空が白く写り、川底の石が鱗のように見えます。白龍湍の案内板を見た後に水の流れを眺めると “白い龍” にも思えてきます。

白龍湍

常磐ヶ岡の傾斜地は上るよりも下る方がお奨めです。

前述のとおり、兼六園に入園する人の大多数が、金沢城公園と直結する桂坂口か、金沢21世紀美術館の斜め向かいにある真弓坂口から入園します。

はじめて兼六園を訪れる方は、まずは霞ヶ池に向かって坂道を上り、宏大な日本庭園を堪能し、退園する際には、霞ヶ池から常磐ヶ岡に入って、自然に囲まれた散策路をゆっくりと下ってはいかがでしょうか。

霞ヶ池に沿って生い茂る樹木が常磐ヶ岡です

兼六園の見どころ vol.6
宏大な千歳台の眺めは「ザ・兼六園」


霞ヶ池から常磐ヶ岡を通って低地へと降りていく道は2つありますが、いずれの散策路も水辺へと通じ、道を降りていくにつれて水の落下音が大きく響くようになります。

桂坂寄りの坂道から響いてくる水音は現存する日本最古の噴水の音です。霞ヶ池との高低差を利用して作られた自然の噴水です。

一方の真弓坂寄りの散策路で聞こえる水の音は、瓢池へと注ぎ込まれる翠滝の落下音です。

常磐ヶ岡の下にある現存する日本最古の噴水

金沢を観光してみたいかも



常磐ヶ岡は金沢城を守る砦でした

地元の北國新聞社が発行している兼六園の解説書によると、作庭当時の兼六園は、金沢城への侵入を阻止する防災の役割を担っていたそうです。

金沢城は小立野台地の先端に築かれたお城で、北、西、南の3方向は平地が広がっていることから守りやすいのですが、東側の小立野台地からの攻撃が弱点でした。

そこで、5代藩主・前田綱紀は小立野台地から百間堀にかけての傾斜地に庭園を造りました。傾斜地に樹木を生い茂らせ、池を掘ることで敵の大群が攻めてくることを防いだわけです。

瓢池の背後には常磐ヶ岡の鬱蒼とした木々が

兼六園の見どころ vol.3
瓢池は神秘的な雰囲気を醸し出す幽邃の池


綱紀が兼六園の作庭に取り掛かったのは1676年と伝えられています。

その頃の前田家は、最大の外様大名としてまだまだ幕府に睨まれる存在でしたので、表立って防御用の砦を築くと謀反の疑いを掛けられかねない情勢でした。そこで庭園を造ったのです。

そして、庭園に茶室を設けて客人をもてなし、風流に耽る藩主というイメージを醸成させることで、幕府からの疑いの目を逸らしたのでした。

340年前の情勢を思い浮かべながら、常磐ヶ岡を散策されるのもいいでしょう。

直進すると瓢池、右に行くと黄門橋~噴水へ

NEXT – 日本武尊像に芭蕉の句碑。兼六園のモニュメント

Kenrokuen
兼六園
兼六園コーナーのトップページへ

他の観光名所を知りたい方へ
兼六園 | 金沢城公園 | ひがし茶屋街 | にし茶屋街 | 主計町茶屋街 | 長町武家屋敷跡 | 金沢21世紀美術館 | 近江町市場

兼六園の周辺にある「お立ち寄り」スポット
金沢城公園 | 金沢21世紀美術館石川県立美術館 | 石川県立伝統産業工芸館 | 赤レンガミュージアム | 金沢くらしの博物館 | 金沢神社 | 西田家庭園玉泉園

金沢観光のMENUをどうぞ
このサイトのHOMEへ

金沢について効率的に調べたい方へ

地図を見て予定を立てたい方へ金沢観光マップ
知りたい情報からご覧ください
観光
名所
文化
施設
アク
セス
楽し
み方
ショ
ップ
あなただけの観光プランを満喫金沢観光ガイド


金沢を観光してみたいかも」