石川県文化財保存修復工房の入館者数が増加

石川県立美術館の広坂別館にある工房

12月6日付の北國新聞に、石川県文化財保存修復工房への入館者数が増えているという記事が掲載されていました。

文化財保存修復工房は、石川県立美術館の広坂別館に設けられている施設で、2016年4月に広坂別館に移転し、大規模な工房へとリニューアルされました。

記事によると、2017年度の入館者数が11月末時点で25,818人となり、リニューアル初年度との前年同月比で6.6%増となっています。

移転を機に始めた修復作業の常時公開を目当てに足を運ぶ人が多く、工房見学を組み込んだツアーも出てきました。海外からのグループも増え、石川県では、自治体が運営する国内唯一の修復施設として認知度が高まってきたとみています。

文化財を修復する様子の常時見学は全国初の試みで、今年度からは旅行会社が工房訪問を日程に入れた団体ツアーを販売する例も出てきました。

9月に運行された金沢~仙台を乗り換えなしで結ぶ直通新幹線でも、グランクラスの乗客を対象に工房ツアーが組まれました。

首都圏や関西圏からの団体旅行でも、実際に見る機会が少ない職人の精緻な手作業を見学し、首都圏の旅行会社では、来年春にも北陸新幹線を利用した旅行商品を検討しているとのことです。

石川県によると、2017年6月に皇太子さまが修復工房を訪問され、全国的に知名度が高まったことも入館者数を押し上げる要因となったと分析しています。

また、海外で芸術品の修復に携わる専門家の訪問も相次いでおり、7月に金沢で開催された文化財保存修復学会に合わせ、大英博物館やボストン美術館の関係者が視察しました。

2017年度に工房で請け負った文化財の修復は、絵馬や掛け軸など11月末時点で23件(継続案件含む)と前年度並みのペースとなっています。

石川県の担当者は、「文化財修復という本来の機能だけではなく、いしかわの文化の厚みを伝える拠点としてPRしたい」とのコメントが掲載されていました。

緑の中に佇む石川県文化財保存修復工房


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修復工房の認知度向上は嬉しいです

石川県文化財保存修復工房のある県立美術館広坂別館は、兼六園の随身坂口に近い本多の森に位置しています。広坂別館の隣が県立美術館の本館で、その隣には国立近代美術館工芸館が移転してくる予定です。

2016年4月のオープンの際には、北國新聞で「東京にある修復工房よりも規模が大きい」と大々的に報じられていました。

工芸品の修復作業に興味のある方でしたら、修復工房の職人の手作業は一見の価値があるかと思います。

なお、写真撮影については、一般の展示室(入館無料)については撮影okなのですが、修復工房については入館無料ですが撮影は禁止となっています。

さて、近年の金沢では、イタリアやフランスなどのヨーロッパからの観光客が目立って増えています。

ちなみに、私が市内の観光エリアで話しをした白人の方は、全員がイタリアから訪れた方でした。

フィレンツェから来たというイタリア人男性は、「フィレンツェとは違うけれども、金沢はとても美しい街で気に入った」とおっしゃっていました、と拙い英語力の私は理解しました(笑)。

ヨーロッパの職人さんなら、文化財修復工房での職人さんの作業風景はとても興味深いのではないでしょうか。

写真の左手の建物が修復工房です

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