長町武家屋敷跡で薦掛け、尾崎神社で雪囲い

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金沢の街では冬支度が進んでいます

12月3日のMROテレビのローカルニュースと、12月4日付の北國新聞に、長町武家屋敷跡の冬の景観である土塀の「薦掛け」がはじまったと報じられていました。

薦(こも)とはわらで編んだ「むしろ」のことで、長町では土塀の外壁に張り巡らせます。

土塀に防寒対策を施すことで、雪から土塀を保護し、しみ込んだ水分が凍って土塀が痛んだり剥がれたりするのを防ぎます。地元では金沢に伝わる薦掛けを広く発信しようと、2015年から週末に合わせて実施しています。

その効果もあってか、テレビのニュース映像では、薦掛けの作業の様子を観光客の方が立ち止まって眺めている姿が紹介されていました。

作業は石川県造園協同組合の職員ら40人によって行われ、稲わらで編まれた幅3.6m、高さ95cmの薦を土塀の腕木に縄で手際よく結んでいきました。

作業は2日間の予定で、約500枚の薦を民家や施設の土塀約1,100mに取り付けます。

なお、薦外しは来年の3月中旬を予定しています。

もうひとつ、金沢城公園に隣接する尾崎神社でも冬支度が行なわれたという記事が、12月4日付の北國新聞に掲載されていました。

朱塗りの社殿で知られる尾崎神社の冬支度は赤い板による「雪囲い」で、冬本番の到来に備えました。

雪囲いは積雪や風雨で漆が劣化したり剥げ落ちたりするのを防ぐため、1931年(昭和6年)頃から行われている冬支度で、毎年12月初旬に紅殻塗りの杉板を設置しています。

この日は作業員が国の重要文化財に指定されている本殿、拝殿、幣殿に計78枚の板を取り付けました。

なお、来年3月初旬に取り外されます。

拝殿が紅い板で覆われる尾崎神社

拝殿が紅い板で覆われる尾崎神社

薦掛けは冬の晴れ間には最高の景観です

冬の長町武家屋敷跡では、ご紹介している「薦掛け」は雪国ならではの風景です。

長町は外国人観光客の中でもヨーロッパからの人が多いのですが、ヨーロッパの人は日本的な景色や風習に興味を持ってくれますので、薦掛けの作業も興味深く見てくれたことでしょう。

また、長町には甘味処が点在していますが、冬の季節には和風カフェの看板が温かく見えます。

薦掛けの切れ目には和風カフェも

薦掛けの切れ目に佇む和風カフェ(長町)

さて、金沢では長町武家屋敷跡だけでなく、市内に残されている土塀には薦掛けの作業が行われます。

薦掛けが効力を発揮するのは降雪の時ですが、冬の晴れ間には、薦掛けは雪吊りとともに金沢を代表する景観となります。

長町の薦掛けはもちろん風情があるのですが、もうひとつ私のお薦めの薦掛けは、この記事でご紹介した尾崎神社から、尾山神社の裏門に向かう途中にある浄土真宗本願寺派『大谷廟所』の薦掛けです。

尾崎神社から土塀に掛けられた薦を眺めながら、尾山神社、金沢城公園、金沢21世紀美術館へとお散歩されるのもお奨めです。

尾崎神社の近くにある大谷廟所の薦掛け

尾崎神社の近くにある大谷廟所の薦掛け

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