泉鏡花記念館の入館者数が35万人に

1999年11月の開館から18年で到達

10月22日付の北國新聞に、泉鏡花記念館のオープンからの入館者数が35万人に到達したという記事が掲載されていました。

同館は1999年(平成11年)11月のオープンですので、約18年で到達したことになります。

35万人目となったのは、石川県白山市在住の20歳のアルバイトの女性と、友人で富山市在住の21歳の女子大学生で、秋山稔館長から記念品が贈られました。

2人は文豪を題材としたゲームのファンで、年間パスを利用して泉鏡花記念館に何度も足を運んでいるそうです。

文学ファンでもある20歳の女性は「びっくりしたけど、うれしい」と笑顔を見せました。

純和風の佇まいの泉鏡花記念館

女性の来館者が間断なく訪れています

泉鏡花記念館へは私も何度か足を運んだことがあります。鏡花の父子像が設置されている前庭に入ると、前方に純和風の佇まいの玄関が期待感を膨らませてくれます。

館内に入ると木造建築の洗練された雰囲気が漂ってきます。そして、天井を見上げると、小説『高野聖』の蛭の森をイメージした装飾が施されており、泉鏡花の幻想文学の面影を感じることができます。

規模は小さいのですが、良くまとまったミュージアムだと思います。

記念館の奥にはミュージアムショップが設けられ、鏡花の作品を買い求めることができます。

鏡花の作品は短編が多いことから、棚に陳列されている文庫本の背表紙を見ただけでは、お目当ての作品がどの本に載っているのか分かりづらいのですが、学芸員の方に尋ねるとすぐにお目当ての作品が収録されている本を見つけてくれます。

18年間で35万人ということでざっと計算してみますと、1年間あたり19,444人、1日に換算すると53.2人になります。実際には、展示替えの期間は休館となりますので、休館日を差し引くと1日平均60人程度ということになるでしょうか。

私が訪れた日はいずれも平日で、列ができるほどの大人気という訳ではありませんが、女性の来館者が間断なく訪れていました。もしかすると北陸新幹線の開業以前は、ほとんど来館者のない日もあったのかもしれませんね。

鏡花父子像。子供が鏡花です

さて、北國新聞の記事に、35万人目の来館者となった女性が文豪ゲームのファンであると記されていましたが、そのゲームとは『文豪とアルケミスト』(略称:文アル)のことでしょう。

ツイッターを見ていると、文アルファンの女性たちの「金沢の三文豪の記念館に行きたい」という呟きをよく目にします。

流行とは、当初の予想とは違う方向から訪れるというのはよく聞く話しですが、泉鏡花記念館においても、インターネットが普及していなかったオープン当時には、文豪ゲームの影響で来館者が増えるというのは予想もしていなかったでしょうね。

それから、35万人目の方のコメントにある年間パスについては、金沢市内の17のミュージアムで使える共通鑑賞券の1年間パスポート(2,050円)のことだと思います。

泉鏡花記念館は、主計町茶屋街から暗がり坂を上り久保市乙剣宮の境内を通り抜けて左手に位置しています。

暗がり坂は、鏡花が小学生の時に毎日の通学で利用した坂道だと伝えられており、坂下に生えている桜の木は「照葉さくら」と名付けられています。

また、久保市乙剣宮の鳥居の横には、鏡花の『照葉狂言』の文学碑が設置されています。

泉鏡花記念館は、徳田秋聲記念館とは浅野川を挟んで400m少々、信号待ちの時間を考慮しても歩いて10分程度しか離れていませんので、文アルファンの方は秋聲記念館とセットで回られるといいでしょう。

秋の金沢は「泉鏡花文学賞」の表彰式が行われるなど “鏡花の季節” です。

暗がり坂と照葉さくら

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