長町武家屋敷跡で冬の終わりを告げる薦外し

約500枚の薦を土塀から手際よく取り外し

3月11日付の北國新聞に、長町武家屋敷跡の土塀を雪から守る薦(こも)が、冬の終わりとともに取り外されたという記事が掲載されていました。

薦外しは石川県造園業協同組合の職人ら37人が、今年の冬の記録的な大雪から土塀を守った薦の状態を確かめながら作業にあたり、春支度を整えました。

稲わらを編んだ薦は幅3.6mで、土塀の総延長約1.1kmに約500枚が掛けられていました。職人たちは薦を吊るした縄をハサミで切って手際よく外し、リヤカーに載せて運び出しました。

今年の冬は、造園業協同組合に所属する女性職人のアイデアで、薦の上下に取り付けた竹を土塀にしっかり固定する改良型が武家屋敷跡の一部で試験的に設置されました。

土塀や薦の状態を点検した同組合の事務局長は「大雪に耐え、通常の薦より痛みが少ない。今後さらに改良を重ねたい」とコメントしていました。

紙面には、長町二の橋から「せせらぎ通り」へと抜ける路地で、薦外し作業を行う職人さんの写真が掲載されていました。

薦は長町武家屋敷跡の冬の風物詩です

女性の職人さんがいるのは良いことですね

長町武家屋敷跡の薦外しは、兼六園の雪吊り外しとともに、金沢の人たちにとって「冬が終わった」と実感できるニュースです。

前日の夕方に放送された地元テレビ局のローカルニュースでも、トップニュースは長町の薦外しでした。

約500枚にも及ぶ薦掛けと薦外しは手作業で行われますが、日本人よりも欧米からの観光客の方が作業風景を興味深く見つめています。

最新テクノロジーを生み出してきた日本において、昔ながらの手作業で土塀から外し、リヤカーに積んで人の足で運び出すという前近代的な光景が興味を引くのかもしれませんね。

薦は金沢の冬の名脇役です。地元メディアでも、12月初旬の薦掛けのニュースは「冬の訪れを告げる薦掛け」と伝えられるのに対して、3月の薦外しは「冬の終わりを告げる薦外し」と伝えられます。

金沢で暮らすことたちにとって、薦外しとは「春の訪れを告げる」ものではなく、冬が終わったことを実感します。それほど日本海側の冬は厳しいということです。

あと数日もすると、今度は兼六園で雪吊り外しが始まります。

長町の薦が外されて、兼六園の雪吊りも外されると、次は春の訪れを告げるぼんぼりの取り付けです。

兼六園へと通じる紺屋坂、茶店通り、蓮池門通りや、ひがし・にし・主計町の三茶屋街にぼんぼりが取り付けられると、いよいよ春本番です。

兼六園の蓮池門通りのぼんぼり(2017年撮影)

さて、北國新聞の記事でも触れられていましたが、造園業の職人さんの中には女性もいます。少し前に地元のテレビ局でも紹介されていました。

今年の薦付けにおいては、女性職人からの提案で、より美しい景観となるような付け方を試行したとテレビで紹介されていました。北國新聞の記事によると、女性の職人さんからの提案が好評だったようですね。

これも「職人の街」金沢の一面と言えるでしょう。

今年は雪の多い冬でした

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