長町武家屋敷跡で薦掛け作業が始まる

延べ1km以上の土塀を雪から守る薦掛け

12月3日の北國新聞に、金沢の冬の風物詩のひとつである、長町武家屋敷跡の土塀の “薦掛け” 作業が始まったという記事が掲載されていました。

薦(こも)は雪から土塀を守るために掛けられるもので、石川県造園業協同組合の職人と、金沢職人大学校の研修生ら40人が作業を進め、わらで作った幅3.6m、高さ95cmの薦を土塀の腕木につるしました。

作業は12月3日まで行われる予定で、約500枚の薦を民家や施設の土塀1,100mに取り付けます。紙面には、青空の下で薦掛け作業に励む職人さんたちの写真が掲載されていました。

なお、長町一の橋の袂にある金沢市老舗記念館では、薦掛けの体験コーナーが設けられたとのことです。

長町の薦掛けの話題は、12月2日の地元テレビ局のローカルニュースでも報じられていました。

映像では薦掛け作業を見つめる観光客の方へのインタビューも放送され、インタビューを受けた方の、「冬の寒さから土塀を守るという慣習に県民性を感じます」との好意的なコメントが紹介されていました。

金沢市老舗記念館

薦掛けは金沢の冬の訪れを告げる風物詩です

土塀の薦掛けは、金沢の街に冬の訪れを感じさせてくれる風物詩です。

観光地として整備されている長町武家屋敷跡だけではなく、市内に点在する旧家やお寺の周囲に築かれている土塀にも薦掛けが行なわれます。

金沢の晩秋から初冬の風物詩としては、兼六園などに植えられている松の枝を雪の重さから守る “雪吊り” が有名ですが、私は、個人的には薦掛け作業に冬の訪れを感じます。

土塀が薦で覆われると、また今年も、雪の季節を耐えなければならないという覚悟のようなものが芽生えてきます。

薦が外されるのは3月上旬です。今週末の金沢は12月にしては珍しいほどの好天に恵まれましたが、薦外しまでの3か月間は、金沢では毎日どんよりとした曇り空が続きます。

冬の金沢は「雪さえ降らなければ良いお天気」です。

大野庄用水と土塀の街並み

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