金沢能楽美術館の能楽器体験に英語通訳

欧米からの観光客の増加に対応

4月19日付の北國新聞に、金沢能楽美術館の能楽器の体験会で、英語の通訳を導入したという記事が掲載されていました。

金沢能楽美術館では、現役能楽師の吉野館長が、太鼓や能管の奏法を教える体験会を毎週火曜日に3階の稽古場で開催している他、1階では毎日能装束の着付け体験を行なっています。

これまでは、来館した外国人観光客に常時対応できる職員がいなかったため、今年度から金沢グッドウィルガイドネットワーク(KGGN)と連携し、同団体の通訳ボランティアが月2回常駐することとなりました。

導入初日の18日には、英国・ロンドンから訪れたカップルを「ウエルカム」とお迎えし、能楽の歴史の解説では「シェイクスピアの劇よりも古い舞台芸術だ」などと英語で紹介しました。

また、太鼓の体験では、吉野館長が、ばちの叩き方で2種類の音を使い分けていることなどを解説すると、カップルから「ブリリアント(素晴らしい)」との反応があったそうです。

金沢に来て最初に能楽美術館に足を運んだという31歳の男性は、「母国で能楽を元にした英国オペラ作品に出演して能に興味を持った」などと話し、「金沢で最高の体験ができた」と満足そうに語りました。

(余談ですが、能はオペラ、歌舞伎はミュージカルと共通点があるように私は感じています)

この他、米国などからの団体客も体験会に訪れたとのことです。

2015年3月の北陸新幹線の開業後、金沢能楽美術館を訪れる外国人観光客は増加しており、2015年度が2,082人(前年度比15%増)、2016年度が2,792人(同14%増)となっています。

能楽器の体験会をホームページなどで知り外国人の団体客が訪れたこともあり、吉野館長は取材に対して「外国人の能への関心は高い。クルーズ船が寄稿した際など、予約にも応じていきたい」とコメントしました。

なお、紙面には、鼓を右肩に乗せてポンと叩く外国人カップルの写真が掲載されていました。

かつて存在した金澤能楽堂の模型

日本的な“体験”を喜ぶ外国人観光客

金沢能楽美術館は、金沢21世紀美術館に隣接するミュージアムです。

入館料は一般が300円、65歳以上が200円で高校生以下は無料です。また、21美のコレクション展のチケットと合わせて求めることもできます。21美とのセット料金は、一般が510円、65歳以上が460円です。

21美は入場券売り場に長蛇の列ができる日がありますが、そのような日には金沢能楽美術館で21美とのセット料金でお求めになると、21美での待ち時間がなくて便利です。

どうぞ参考にしてください。

さて、能楽美術館は能楽器の体験会とともに能装束の試装も行っていますが、欧米から訪れる方がお面を被ってゆっくりと歩く姿をよく見かけます。

以前に地元テレビ局の特別番組に出演していた山野金沢市長が、「欧米からの観光客は体験できるものを喜ぶんですよ」と語っていましたが、その通りのようです。

なお、金沢能楽美術館の隣には「金沢・クラフト広坂」という金沢市が運営している工芸品店がありますので、立ち寄られるのもお奨めです。

1階の奥では能装束の試装ができます

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