金沢では旧字体の「金澤」表記が増えています

店舗の名前に「金澤」が入るとお洒落です

4月7日付の北國新聞に、金沢市内で旧字体の「金澤」を店名や商品名に使用するケースが増えてきたという記事が掲載されていました。

記事によると、「金沢」よりも「金澤」の方が洗練された印象を与えるとして採用が進んでおり、北陸新幹線の開業で増えた観光客の旅情を誘っていると述べています。

ひがし茶屋街で開業した宿泊施設「薪の音 金澤」のオーナー山本誠一さん(63)は、「風情ある街並みに溶け込む」と考え、屋号を「金澤」にしました。

薪の音 金澤

コーヒー豆専門店の「キャラバンサライ」は、近江町市場から兼六園に向かう観光客が通る金沢城公園の黒門口横で「金澤屋珈琲店」を運営し、町家をイメージした外観とともに旧字体の看板が目を引いています。

アーケードがシンボルだった横安江町商店街では、2006年4月に「金澤表参道」に生まれ変わりましたが、この時に使用した「金澤」が「澤」の復活のはしりになったとみられています。

同商店街振興組合の篠田直隆理事長(60)は「当時は物珍しさがあった」と振り返り、「澤は“さんずい”に“四つの幸せ”書きます。海に田畑、山、それと町家。人を幸せにする要素が金澤にはあるってことや」と語ったとのことです。

金澤表参道

文化庁によると、政府は1949年(昭和24年)に常用漢字の前身となる「当用漢字」の図体表を制定し、「澤」は「沢」になりました。旧字体は複雑で教えることが難しかったため、簡略化の方針が採られたのです。

ところが、ワープロが登場し、パソコンが普及すると、キーボードで漢字を打つ機会が劇的に増えました。

金沢大学歴史言語文化学系の加藤和夫教授は、「今は難解な字も簡単に表記できるので、複雑な旧字体に魅力を感じる人がいるのだろう」と指摘します。

金沢市は「金澤町家」で旧字体を使用しています。条例では1950年以前に建てられた木造建築を町家と定義しており、市の担当者は「時代背景を考慮した」と述べています。

「金澤」の復活に対して、山野之義金沢市長は「旧字を使うことで、古い街並みがイメージできます。行政機関として増やすつもりはないが、民間でどんどん活用してもらえればいい」とコメントしました。

着物レンタルのお店も「金澤」でアピール

確かに金沢よりも金澤の方が風情を感じます

言われてみると、金沢の街中では「金澤」の表記が増えてきました。4つの幸せと書くところまでは思い浮かびませんでしたが、確かに旧字体の方が風情を感じますね。

全国的に見ても、「横浜」よりも「横濱」の方が、「広島」よりも「廣島」の方が明治から大正にかけてのモダンな雰囲気が漂ってきます。

21世紀の金沢では、1990年代までは時代に取り残されていたと思われていた古い建物が、「お洒落」だと言われるようになりました。

「金澤」でブランディングしていくことは正しい方向性のように思えます。

明治時代に公認された近江町市場の石碑にも「金澤」が

金沢の主要な8つの観光名所

Follow me!