近江町市場にサツマイモ「五郎島金時」が並ぶ

8月31日の「野菜の日」にちなんで大量陳列

9月1日付の北國新聞に、近江町市場で加賀野菜のサツマイモ「五郎島金時」が並べられたという記事が掲載されていました。

北國新聞の取材を受けたのは、むさし口から一直線に延びる青果通りに面する北形青果で、サツマイモの「五郎島金時」が大きさや形に分けて並べられました。

五郎島金時は大きさや形によって36種類に分けて出荷されており、店頭にはこのうちの33種類が展示販売されました。

記事によると、北形青果では、近江町市場で食材を品定めする人たちに地元の野菜に親しんでもらいたい、との思いから企画されたとのことです。

同店の北形店長は、「全国的に見てもこれほど細分化されて出荷される農産物は少ない。生産者の情熱とこだわりを感じて欲しい」とコメントしていました。

紙面には、五郎島金時で作られた焼き芋を食べながら、ズラリと並べられた五郎島金時を眺めている女性客の写真が掲載されていました。

むさし口に近いエリアには青果店が集まっています

近江町市場の青果店は加賀野菜が主役

サツマイモ「五郎島金時」は、約300年前の元禄時代に、薩摩藩から加賀藩に種芋を持ち帰り、砂丘が続く五郎島という場所で栽培されてきたサツマイモブランドです。

金沢で生まれ育った高齢者においては、薩摩芋ではなく金時芋と言う人が結構います。

近年、石川県では長い年月をかけ品種改良を行った新しい青果ブラントが、少しずつ市場に出てきています。その代表的な青果物は、ブドウの「ルビーロマン」とナシの「加賀しずく」です。

五郎島金時は、まさに時代に先駆けて世に送り出された金沢の青果ブランドです。

石川県では、地元特産の野菜を『加賀野菜』と名付けています。五郎島金時のさつまいもをはじめ、以下の作物が加賀野菜と銘打たれています。

【加賀野菜】

加賀れんこん、たけのこ、加賀太きゅうり、金時草、加賀つるまめ、ヘタ紫なす、源助だいこん、せり、打木赤皮甘栗かぼちゃ、金沢一本太ねぎ、二塚からしな、赤ずいき、くわい、金沢春菊

さて、北陸新幹線の開業によって、近江町市場は観光客の方々で毎日大いに賑わっています。近頃はお買い物に興味はないのだけれど、観光名所としての近江町市場を見てみたいという方が増えているのが特徴です。

実は、石川県のメディアでは、近江町市場を訪れる人が増えたのは良いが、混雑するようになったので、地元の主婦の客足が遠のいているという論調を目にします。

私が市場を歩きながら感じるところでは、鮮魚店は地元のお客さんが減ったとはいえ、観光で訪れる方が新鮮な魚を買い求めてくれますので、それほど影響はないのではないかと思っています。

その一方で、青果店は大変だと思います。なぜなら、わざわざ金沢まで来て野菜や果物を買って帰る人はいないからです。地元のお客さんが減って影響が大きいのは青果店なのではないでしょうか。

金沢のイチゴは甘いですよと言っても、甘いイチゴは日本中にありますから、近江町市場で買って帰ることもないですよね。

近江町市場の青果店にひとつ活路があるとすれば、欧米からの観光客でしょう。日本にしかない高品質の野菜と果物を本国に持ち帰ってもらうのです。

魚であれば、航空便でヨーロッパへ送っている間に劣化してしまいますが、青果類は鮮魚よりも日持ちします。

生鮮食品の持ち込みがNGという国が多いようでしたら、欧米の人たちに青果類を買い求めてもらうというのは机上の空論になってしまいますが、少し力を入れてみても良いような気がします。

近江町市場の主役は加賀野菜(北川食品)

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