金沢市が都心軸のオープンカフェ整備を支援

金沢駅~片町の都心軸の賑わい創出に向けて

2月24日付の北國新聞に、金沢市が新年度にオープンカフェの支援制度を設けるという記事が掲載されていました。

オープンテラスの設置を促し、街中に人が集うことのできる憩いの空間を創出します。また、デザインを工夫した「アートベンチ」を歩道上などに設けます。

金沢市では、都心軸のオープンカフェ整備事業費として600万円、歩けるまちアートベンチ設置事業費として540万円を、それぞれ当初予算案に計上しました。

オープンカフェ整備事業では、金沢駅から片町を結ぶ都心軸、尾張町と広坂を結ぶ百万石通り沿いの商業集積地に面した場所で、建物の新築または改築に伴いオープンカフェを整備する際、500万円を上限に費用の2分の1を補助します。

武蔵ヶ辻-近江町市場のある庶民の繁華街

近江町市場が面する武蔵交差点

整備対象路線と連続性のある公共機関などを利用して、特定の日にカフェスペースを設ける「カフェストリート」の実施についても補助するとのことで、中心部の20の商店街が対象となります。

記事では、ホテルなどの1階にある飲食スペースが、宿泊客以外も利用しやすい開放的な空間になることなどが期待されると解説されていました。

なお、アートベンチ設置事業では、都心軸沿いに金沢美術工芸大学が協力してデザインするベンチを10基程度設置する予定です。

香林坊-百貨店やブランド店が並ぶ上品な街

ホテルトラスティのオープンカフェ(香林坊)

繁華街に人がいないことが金沢の弱点

このサイトでは、金沢だけではなく、全国の地方都市に見られる悲哀をいくつかのページで述べています。

地方都市・金沢のウイークポイントは繁華街に人が集まらないことです。これは郊外に大型ショッピングセンター(GMS)が次々にオープンしたことが大きな要因となっています。

ちなみに、金沢では「イオン」「アピタ」などがGMSの代表格です。

近江町市場を擁する繁華街の武蔵ヶ辻については、観光客とともに地元の主婦も買い物に訪れますのでそこそこの人出はあるのですが、香林坊、片町、タテマチなどの観光エリアから外れている繁華街は人が歩いていません。

私が子供の頃は、平日でも片町には多くの人がお買い物に訪れていました。しかし、家から近いところに何でも売っている大型ショッピングセンターができると、繁華街へ高いバス運賃を払って出てくる人が少なくなりました。

片町-街の裏通りは金沢で一番のグルメタウン

片町はアーケードがオープンカフェに不向き

今回のオープンカフェの整備事業は、金沢で暮らす人たちが「あのカフェで寛いでみたい」と思える店舗にできれば、とても有意義なものになると思います。

そうなれば、若い人たちがお友達同士でオープンカフェを訪れる機会も増えてくるでしょうし、OLさんたちが、アフター5に「ちょっとカフェタイムでもしていく?」というシーンも見られることでしょう。

また、子供たちが週末に「オープンカフェに行きたい」と両親におねだりすることも考えられます。

オープンカフェが繁華街へ出てくるキッカケとなることができれば、オープンカフェが繁華街に滞在する時間を延ばすことができれば、今回の事業は大成功でしょうね。

ただし、ひがし茶屋街のような観光地価格にしては駄目ですよ。

近江町市場で観光客に大人気の海鮮丼を食べる金沢市民はほとんどいません。値段が高いからです。さらに言えば、食べたいのだけれど高くて食べられないというのではなく、特別に食べたいとも思っていません。

私がちょっと心配なのは、オープンカフェを観光客向けに作るという考えが透けて見えることです。

というのは、整備対象路線のひとつとなった「尾張町から広坂にかけての百万石通り」は、観光で訪れる方しか歩かない道で、金沢で暮らす人たちが日常生活で歩く道ではないからです。

東京を中心とした首都圏や、大阪を中心とした近畿圏をはじめ、札幌、仙台、名古屋、広島、福岡などの大都市から訪れる方は、オープンカフェに心を魅かれることはありません。いつも見ているのですから。

満席のオープンカフェは間違いなく街に活気をもたらしますが、逆に閑散としているオープンカフェは入るのが恥ずかしくなってしまいますし、活気のない街の象徴のようになってしまいます。

ぜひとも、金沢で随一の幹線道路に、金沢弁が溢れるような店舗にしてもらいたいものです。

ビジネス街の南町にオープンカフェができればベスト

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