量より質?金沢はそのうち総スカンを食います

北陸新幹線開業による影響検証会議

5月25日付の北國新聞に、金沢市の「北陸新幹線開業による影響検証会議」が金沢市役所で開催されたという記事が掲載されていました。

この会合は、有識者で構成する委員8人が開業によるプラスとマイナスの効果を洗い出すために開催されたものです。

冒頭、山野金沢市長が「プラスを広め、マイナスがこれ以上大きくならないよう、今の段階で考えたい」と挨拶し、事務局が開業前後の企業動向や、観光客の宿泊状況、歩行者通行量の変化などを説明しました。

意見交換では、駐車場が増えて街並みが壊れる恐れがあるとの懸念が出た他、同じ金沢駅構内の店舗でも、菓子店は好調だが工芸店は不調だとも述べ、業種によって開業の恩恵に隔たりがあるという意見が出ました。

また、観光客の増加が県民所得の押し上げに結びついているのかという意見があり、詳細な分析が必要との声も出ました。

席上、市内の企業や市民団体などの関係者30人に行なわれたヒアリング結果も示されました。

それによると、「売り上げが伸びた」「観光客につられ、市民も街を歩くようになった」という肯定的な意見がある一方で、「地元客が飲食店を予約できない」「宿泊料金が高騰し、都市の印象が悪くなった」などの意見が出たとのことです。

また、「外国人観光客が門を開けて家を覗いた」「ポイ捨てが増えた」など、長町武家屋敷跡やひがし茶屋街周辺の住民の声も紹介されました。

出席した委員からは「観光客が特定の場所に集中している」「観光客が増え過ぎ、街の魅力が損なわれれば本末転倒だ」として、「金沢の観光資源のほとんどが生活空間の中にある。対策を講じる必要がある」と指摘しました。

なお、会合後に出席者の一人が取材に対し、「量から質への転換を図るような観光政策を考える」と述べ、観光客数の抑制を含め、広く市民に受け入れられる方策を検討する意思を示したとのことです。

検証会議は、今後2、3回の会合を開き、年度内に報告書をまとめ、山野市長に提出します。

質の良い観光客だけ来てほしいということですか?

この記事を読んで、私は、金沢市は何を考えているのだと思いました。

量より質とはどういうことですか。

完全に観光客をシャットアウトするならまだしも、金沢には来てください、でも、質の良い人でなければ困りますというのは、観光客は街を汚すという先入観から出る発想ではないですか。

金沢で生まれ育って、金沢以外で暮らしたことのない人ならば、北國新聞の記事を読んで「その通りだ」と思ったかもしれませんね。

私は東京で30年暮らして金沢へ帰ってきましたが、私と同じように県外で長く生活をした経験のある人なら、今朝の記事には大きな疑問符が付いたのではないかと思います。

まず、ポイ捨てが増えているといっても、金沢を訪れる人たちは、東京を訪れる人に比べて遥かにマナーが良いですよ。中国人でさえも、東京に比べて遥かにお行儀が良いです。

ひがし茶屋街の店員さんに聞いた話しでは、路上喫煙をする人のほとんどが日本人の中年男性で、中国人が路上喫煙をしているのを見たことがないとのことでした。

そもそも、ゴミ箱がないからポイ捨てするのです。今の日本人は、ゴミが出たらゴミ箱に捨てるという公衆マナーは持っています。そして、日本人がきちんとゴミ箱に捨てていれば、外国人もゴミ箱に捨ててくれますよ。

当サイトでは、金沢城公園に新しくオープンした鶴の丸休憩館にゴミ箱が設置されておらず、係の人に聞いたところ「ゴミは持ち帰っていただくようにお願いしています」という返答だったという記事を掲載しました。

ゴミ箱も置かないで、ポイ捨てするなとは何ですか。

それから、外国人が民家の玄関に入ってしまうのは、そこがお店だと勘違いしてのことでしょう。また、地元の人が飲食店を予約できないというのは、まるで子供の意見ですね。

私は、観光客が増えて良かったことは、街中に笑顔が増えたことだと思っています。

金沢を訪れる観光客の方たちは、若い女性を中心に、金沢の街の新しい楽しみ方を地元の人たちに提案してくれています。

旅行先の楽しみ方は人それぞれじゃないですか。

お迎えする側が訪れる人たちに楽しみ方を指定して、金沢に来たいのなら、こちらが指定したルールに従ってもらいますというスタンスでいると、そのうち見向きもされなくなりますよ。

モデルになる日本人と撮影する外国人は、金沢を楽しんでくれています

金沢の主要な8つの観光名所

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