金沢ゆかりの五木寛之氏が『青春の門』連載再開

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2017年から週刊現代で『新 青春の門』

10月1日の北國新聞の社会面に、金沢ゆかりの作家である五木寛之さんの代表作『青春の門』の連載が、2017年に再開されるという記事が掲載されていました。

『青春の門』は福岡・筑豊に生まれた伊吹信介が主人公の大河小説で、週刊現代で1969年~1994年に断続的に連載されていた小説です。書籍は第7部まで累計2,200万部に迫る大ベストセラーとなった他、何度も映画化やドラマ化されています。今回の再開は連載中断から23年ぶりのことです。

今年の12月15日に、書籍化していなかった第8部の「風雲篇」を加筆修正し、単行本、文庫、電子書籍を同時発売します。第8部では、ユーラシア大陸横断の待望を抱く信介の旅を描いた内容とのことです。

連載はそれに続く形で「新 青春の門」として週刊現代で来年からスタートする予定で、五木さんは版元の講談社を通じて「40年間温めてきた結末に今、点火する」とのコメントを発表しました。

また、五木さんはコメントで「青春は凄春である。遠く離れて眺めることで、より明瞭になる季節もあるのではないか。主人公の青春のエンディングには、果たしてどのようなドラマが待ち受けているのだろう。作者の胸も期待に膨らむばかりだ」と意欲を見せているそうです。

五木さんは1932年福岡県生まれ。1966年に『さらばモスクワ愚連隊』で小説現代新人賞を、1967年に『蒼ざめた馬を見よ』で直木賞を、1976年に『青春の門』で吉川英治文学賞を受賞しています。

橋場交差点と主計町にある五木寛之メモリアル

五木寛之さんは金沢ゆかりの作家です。1960年代後半の数年間、金沢市の小立野で暮らしていたとこともあって、今でも年に何度か金沢にお越しになっているようです。ちなみに泉鏡花文学賞の選考委員を第1回から務められています。

『青春の門』連載再開のニュースが、石川県の県紙である北國新聞の社会面に大きく報じられたことからも分かるとおり、五木さんは金沢の人たちの間で絶大な人気があります。

五木さんは金沢を題材とした小説をいくつか発表されており、小説の舞台となった主計町茶屋街には記念碑が設置されています。

まず、1978年に発表された『浅の川暮色』の記念碑が、作中に出てくる鍋料理店のモデルとなった「太郎」の前に設置されています。また、2008年の『金沢あかり坂(原題は主計町あかり坂)』では主計町にある無名坂を「あかり坂」と命名し、あかり坂にはその記念碑が置かれています。

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さらに、橋場交差点にある金沢文芸館の2階フロアは「五木寛之文庫」と名付けられ、五木さんの生原稿をはじめとする所縁の品々が展示されています。

五木さんのエッセーによると、あかり坂のネーミングも、金沢文芸館の「五木寛之文庫」の開設も地元の人たちから依頼されたと記されていますが、もしかすると、この2点以外にも、金沢の人たちからは色々な依頼が舞い込んでいるのかもしれませんね。

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