金沢駅で4月1日から在来線に自動改札機を導入

金沢駅開業から119年でようやく自動化

4月1日付の北國新聞の社会面トップの見出しは「金沢駅 切符手渡しに幕」でした。

そうなんです。金沢駅では北陸新幹線の改札は自動改札なのですが、在来線の改札には駅員さんが立つという昔ながらの光景が見られていました。

紙面によると、1898年(明治31年)の金沢駅開業から119年、国鉄からJRとなり北陸新幹線の開業まで、時代の移り変わりを見守ってきた金沢の玄関口の風景が姿を消し、利用客や駅関係者からは惜別の声が聞かれたとのことです。

JR西日本管内の県庁所在地にある主要な駅の在来線で、自動改札機が導入されていなかったのは、金沢、福井、山口、鳥取の4駅だけでした。

記事では「駅員さんがいる見慣れた風景がなくなるのは残念だ」という85歳男性のコメントとともに、18歳男性の「新幹線開業以降、金沢駅の利用者が増えた。利便性を考えれば、速くて正確な自動改札が必要だろう」という声も紹介されていました。

また、金沢駅の自動改札機導入の記事の下には、金沢駅前で54年にわたって営業してきた金沢都ホテルが、老朽化に伴う建て替えに向けて営業を終了したという記事も掲載されていました。

午前11時10分ごろに最後の宿泊客がチェックアウトすると、支配人が「長きにわたりご愛顧いただき、ありがとうございました」と挨拶し、ホテルの従業員が、涙ぐみながら宿泊客や通行人に、1963年(昭和38年)の開業当時の航空写真を配布したそうです。

なお、ホテルを保有する近鉄不動産(大阪市)などは、新たにホテルやオフィス、商業施設などが入る複合ビルの建設を検討しています。

鼓門の向こうに見えるのが駅前のシンボルだった金沢都ホテル

2017年の今となっては、自動化は微妙です

私事で恐縮ですか、私は金沢市内の高校を卒業して1981年(昭和56年)に東京に出て約30年間東京で暮らしましたが、上京して間もない頃は、新宿駅にも池袋駅にも改札に駅員さんが立ち、切符職人のような見事なハサミさばきを見せていました。

東京都民となった私は、若い頃には大阪出身の人たちから「大阪は自動改札なのに東京は遅れている」と言われたものです。そして、金沢に帰って来ると、今度は自分の故郷の駅が遅れていると言われていました。

今朝の紙面を見るまで知らなかったのですが、主要駅の自動改札機の導入については、お隣の富山駅の方が早かったのですね。

石川県民と富山県民は心の中では互いに張り合っていますので、何とか富山県に追いつけて良かったというところでしょうか。

ただ、50歳を過ぎた私が思っていることは、富山よりも遅くなったのであれば、いっそのこと、全国の県庁所在地の主要駅で唯一の“駅員改札”になるのも良かったかなということです。

そうすれば10年後、20年後には、駅員が立つ改札の風景も金沢駅のセールスポイントになったのにとも思えます。

北陸新幹線が敦賀まで開業すれば、金沢駅は、新幹線以外は「IRいしかわ鉄道」という第三セクターの駅になりますが、その時に、駅員さんが明治時代の制服に身を包んで改札に立つのも金沢らしい風情だったのに、と考えるとちょっと残念です。

もちろん、利用者にとって便利になるのは良いことですけどね。

在来線の切符売り場の隣の改札には駅員が立っていました

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