鈴木大拙館の入館者数が30万人を突破

20万人突破から1年4か月で達成

12月7日付の北國新聞に、鈴木大拙館の入館者数が30万人を突破したという記事が掲載されていました。

鈴木大拙館は、世界的な仏教哲学者で金沢市出身の鈴木大拙を記念したミュージアムで、大拙が唱えた “無” の境地を体感できる施設として、海外からの観光客を中心に人気が高まっています。

同館のオープンは2011年10月で、開館から6年余りで30万人の大台に到達しました。

節目の30万人目の入館者となったのは、名古屋から観光で訪れた67歳と64歳のご夫婦でした。

ご夫婦は長男の勧めで鈴木大拙館に足を運んでとのことで、木村宣彰館長から認定書と、鈴木大拙館の設計者で世界的建築家の谷口吉生氏がデザインしたネックレスが渡され、「息子に感謝したい」と笑顔を見せたそうです。

外国人観光客の増加で鈴木大拙館の入館者数は増えており、木村館長は「これからも大拙の思想や人となり、禅を感じることのできる施設を目指したい」とコメントしていました。

思索空間

認知度が高まるのは嬉しい。でもジレンマも

当サイトでは、2016年7月24日付で鈴木大拙館の入館者数が20万人を突破したという記事を掲載しました。

2011年10月のオープンから4年10か月ほどかけて20万人に達した同館には、その後わずか1年4か月余りで、さらに10万人が訪れたことになります。

1年4か月で10万人という数字から1日あたりの入館者数を算出してみました。毎週月曜日が休館日ですのでその日数を引くと、1日あたり250人を少し超える数字になるでしょうか。

鈴木大拙館から徒歩7分ほどのところにある金沢21世紀美術館が、年間250万人以上の入館者数を記録しているのと比べると少ない気もしますが、無料ゾーンだけに立ち寄る人も多くいますので、実際にはもっと多くの人が同館を訪れています。

実はこのページのトップ写真の「水鏡の庭」は無料ゾーンから撮影したものです。時間の限られた観光客の中には「水鏡の庭」だけを撮影して、館内には入らずに次の目的地に向かう人も結構います。

松風閣庭園、中村記念美術館と隣接しています

さて、金沢には、気がつけば自分も誰かの邪魔になっている人気の撮影スポットがいくつもあります。鈴木大拙館もその一つです。

鈴木大拙館では、気に入った地点に立ち止まって、あるいは外部回廊に置かれている椅子に座って、1点を見つめながら微動だにせず、いつまでも心を落ち着けている人を見かけます。

「誰もいない風景を撮影したい」と思わせるところが鈴木大拙館の魅力なのですが、瞑想に耽っている人がいると、なかなか誰もいない風景にはなりません。

ただ、じっと佇んでいたくなる気持ちもわかることから、ひたすらその人が動いてくれるのを待つしかありません。

じっと佇んでいる人が立ち去ってくれるのを待っている時のふとした瞬間に、別の場所から自分を見ている人がいることに気付くことがあります。そうなんです。自分も誰かの邪魔になっていたのです。

鈴木大拙館は私も大好きなミュージアムですので、世界中の人に知られるのは喜ばしい限りですが、その一方で、来館者が増えてしまうと “無” の境地を味わえないというジレンマが出てきます。

「入館者が自分一人だけならどんなに良いだろう」と思ってしまうのが鈴木大拙館です。

水鏡の庭(有料ゾーンから撮影)

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