兼六園で雪吊りの取り外しがはじまる

3月21日まで800本の樹木から取り外し

3月15日付の北國新聞に、兼六園の雪吊りの取り外し作業が始まったという記事が掲載されていました。

「雪吊り外し」は14日(火)から始まったもので、専属庭師が銘木などの枝に結んだ縄を撤去して春の装いへの切り替え作業を進めたとのことです。

初日の作業は、日本武尊像の傍にある「御花松(おはなまつ/トップ写真)」から始まりました。樹高約9m、枝張り約24mの松の枝に張り巡らされた縄を庭師が切断して回収しました。

兼六園では、雪吊りを施した大小約800本の樹木から縄を取り外す作業を順次進め、最終日の21日(火)には、兼六園で一番の枝っぷりと評価される「唐崎松(からさきのまつ)」の作業を予定しています。

石川県金沢城・兼六園管理事務所によると、今年の冬は雪による枝折れは確認されていないとのことです。

兼六園の庭師の作業は外国人観光客に人気

雪吊りは兼六園の冬の風物詩として知られている風景です。

毎年11月上旬に、雪吊りが始まったというニュースが地元メディアで流れると「また長い冬がやって来るのか」と憂鬱な気分になってしまいますが、雪吊りが外されるというニュースを目にすると、「やっと春が来た」とウキウキした気分になります。

松の枝が雪の重さに耐える期間は、金沢の人たちにとっても、毎日続くどんよりとした曇り空の下で春が来るのをじっと待っている期間です。雪国の人は口数が少なく我慢強いと言われますが、そのような地域性になるのも頷けます。

雪吊りが美しい唐崎松

さて、兼六園の松については、雪吊りがある方が好きだと言う人と、ない方が良いと言う人がいます。

私は個人的には、1本だけの松の場合は雪吊りがない方が綺麗に見えますが、唐崎松のように何本も集まっている松は、雪吊りがある方がメリハリを感じられて美しく見えます。

さて、兼六園の庭師の方たちは、通常の開園時間にも樹木を守るための作業を行なっています。風景写真がお好きな方から見ると、もしかすると作業をする庭師の姿が邪魔になるかもしれませんが、庭師の作業姿は欧米からの観光客に人気があります。

以前に、庭師が梯子に上って、松の枝と梯子を縄でくくり付ける作業をしている時に、白人の中年男性が作業風景をじっと見つめている場面を見かけたことがあります。男性の後ろでは奥様と思える女性が暇そうにしていました。

機械に頼るのではなく、手作業で地道に庭園美を守っている姿に感じるものがあるのかもしれませんね。

唐崎松

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