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金沢観光ガイド 南 武志

観光客の方が「ひがし茶屋街」の最寄りのバス停に並ばれているのを見て、兼六園も近江町市場も歩いて10分なのに…と思ったことが、このサイトをはじめたキッカケでした。 金沢の街は歩いて回れます。自分だけの観光プランで城下町・金沢を満喫してください。
少し古い話題になりますが、2025年3月9日付の北國新聞に、2020年に東京から移転した国立工芸館が、東京に残していた約2,000点の収蔵品を、金沢に移送したことが分かったとの記事が掲載されていました。 記事によると、4,000点に上るコレクションが全て金沢の国立工芸館に揃い、美術館機能の完全移転が完了しました。今後は展示会の幅が広がり、日本海側で唯一の国立美術館として、東京の本館からの独立に弾みが付きそうとのことです。 ご存じない方にご説明しますと、国立工芸館は東京国立近代美術館工芸館が移転したミュージ ...
平成の築城と称された「金沢城復元」の総仕上げにあたる二の丸御殿の起工式が、2025年3月9日に行われました。 北國新聞によると、二の丸御殿は加賀藩政の中枢を担った城内最大の建造物で、石川県は、藩主が政務を執り行った「表向 (おもてむき)」の復元を段階的に進める方針です。紙面には「令和の築城」と記されていました。 第1期工事の対象としているのは、総ケヤキ造りの玄関をはじめ、客人を迎える際に使用した「表式台 」、加賀藩出身の絵師・岸駒 (がんく) による虎の障壁画があった「虎の間」、警護の藩士が控えるなどした ...
本日は観光とはあまり関係の話題をお届けいたします。 2025年3月12日付の北國新聞に、金沢で一番の繁華街・香林坊 (こうりんぼう) の中心に位置する旧日本銀行金沢支店の活用に関して、金沢市が建物の先行活用策を都市再生機構 (UR) と検討するという記事が掲載されていました。 記事によると、金沢市の村山市長は、URと協定を結ぶ狙いについて「URは全国的な開発の事例を知り、非常に多彩なアイデア共有している」と説明しましたが、地元からは「議論の蚊帳の外に出された」との不満があるとのことです。 旧日本銀行金沢支 ...
昨日の3月14日は、北陸新幹線の金沢開業から10周年の記念日でした。私は、開業10周年の日の金沢駅は何か豪華な飾りつけでもしているのかと思い、わざわざ金沢駅に足を延ばしてみました。 びっくりしました。駅のコンコースに10周年記念のポスターが何枚か貼ってあるだけで、パッと見はいつもの金曜日でした。 開業3周年だった2018年3月14日には、金沢駅のコンコースに、大きなバーステーケーキを模した特設ステージが設けられました。10周年だともっと派手なイベントをやるのかなと思っていましたので、はっきり言って肩透かし ...
金沢にも、ようやく冬の終わりが見えてきました。今年の冬は1月までは例年になく雪が降らなかったのですが、2月に入ると2度の大寒波がやってきました。ただ、おかげさまで、金沢は普通の雪で乗り切ることができました。 春を迎えて再開されるのが金沢港へのクルーズ船の入港です。日本海側の金沢では、勤労感謝の日から春分の日までは、海が荒れているのでクルーズ船が入港できません。例年、海が落ち着く3月の下旬から再開されます。 近年は、クルーズ船入港のニュースが春の風物詩になっており、2月26日付の北國新聞に、今年の金沢港への ...
2025年2月28日付の北國新聞に、金沢の三茶屋街のひとつ・にし茶屋街が芸妓さんのオーディションを企画しているという記事が掲載されていました。 記事によると、今回のオーディションは、にし茶屋街の西料亭組合が開催するもので、花街でのオーディション開催は全国でも初めてです。全国で茶屋文化が衰退をたどる中、伝統を担う若手を金沢から発掘します。 にし茶屋街で日本舞踊を指導する西川流の西川千雅家元 (名古屋市) は、一見さんお断りに象徴される敷居の高いイメージがある花街で、閉鎖性を断ち切り、減少する伝統芸能の担い手 ...
昨日(2月26日)の石川県の地元メディアで報じられた大きなニュースは、金沢21世紀美術館の長期休館でした。休館すると言っても直近ではなく、2年後の2027年5月から2028年3月までになりそうとのことです。 近々に金沢を訪れる人はドキッとされたかもしれませんね。えっ!と思って記事を読んで「2年後か、良かった」と安心された方もいるのではないでしょうか。おそらく、海外の旅行会社への周知のために早めに公表したのでしょう。 地元の新聞とテレビでは、21美が長期休館になって金沢の観光は大丈夫!?という論調が多いので ...
先週は1週間続けて寒波が居座り、日本海側ではところにより災害級の積雪がありました。記録的な豪雪に見舞われた地域の方には申し訳ないのですが、金沢は何とか普通の雪で収まりました。 このサイトで毎年冬になると書いているとおり、ひと冬の間に、日本海側ではどこかで記録的なドカ雪が降ります。積雪が50cmを超えて80cmくらいになると、道路も大渋滞になって市民生活がマヒします。 2018年は、金沢がドカ雪を受け持つ番でした。TBSの「ひるおび」取材班が豪雪の取材で2度も金沢を訪れました。ひと冬の間は大気の流れが変わら ...
2025年2月21日付の北國新聞の1面トップは、陶芸家の十一代・大樋長左衛門氏が日本芸術院の会員に選ばれたという記事でした。石川県内在住者の芸術院会員の就任は故人を含めて6人目となります。 大樋氏は、文化勲章受章者で日本芸術院会員の大樋陶冶斎氏 (十代・大樋長左衛門) の長男で、2016年に十一代・大樋長左衛門を襲名しました。伝統の大樋焼の表現を背景として、大樋年雄の名で欧米や中国などで独自の現代アート作品を展開し、国際交流にも努めました。 紙面には、馳浩石川県知事、村山卓金沢市長、石川県美術文化協会会長 ...
2025年2月11日付の北國新聞に、金沢市内で営業する旅館・ホテルの客室数が、2024年3月末時点で13,759室となったという記事が掲載されていました。 コロナ禍に伴う廃業や部屋数の制限によって前年比で61室減となりましたが、他の都市に比べて減少幅は小さく、地元の不動産関係者は「一時的な現象にすぎず、金沢の開発需要は依然として高い」と受け止めています。 金沢市の中心部ではホテルの開発計画もあり、再び客室数が増加に転じる見通しです。 ホテル日航金沢(左)とANAクラウンプラザ(右) ▼ 政令指定都市+中核 ...
今週末は飛び石を入れると4連休ですね。金沢へのご旅行を予定されている方もいらっしゃるかと思います。でも、心配なのは雪ですよね。 2月8日(土)の午前9時現在で金沢の積雪は41cmです。太平洋側からお越しの方から見ると、41cmの積雪は経験したことのない雪の量だと思いますが、日本海側では「この程度で済んでよかったね」という積雪量です。 歩道が歩きにくかったり、バスが遅れるなどの不便はあるものの、兼六園のライブカメラを見ると、私の予想よりも多くの観光客の方が、霞ヶ池の雪景色を楽しんでくれています。どうぞ雪の金 ...
今、日本の中で北陸地方だけで盛り上がっている話題があります。それが、北陸新幹線の延伸ルート問題です。 北陸新幹線の敦賀から大阪への延伸に関しては、2018年に福井県の小浜から京都までを地下で繋ぐ「小浜ルート」で決定しましたが、6年経っても着工の目途が立たないことから、石川県では米原ルートに変更すべきとの声が高まっています。 でも、肝心の馳知事が腹を括っていません。地元メディアの報道を見る限り、どっちつかずの姿勢のままです。 新幹線ミュージアムのトレインパーク白山 ▼ セカンドベストは米原ルート 小浜ルート ...
2025年1月10日付の北國新聞に、インバウンド旅行者の兼六園への年間入園者数が掲載されていました。 兼六園を管轄する石川県のまとめによると、昨年1年間に来園した外国人は、前年比36.4%増の53万2,879人で過去最多となりました。中でも欧米や豪州は円安を追い風に、コロナ前の2019年と比べて1.7倍の約22万人と大幅に伸びました。 石川県では、季節ごとの魅力発信を強化するなど来園のタイミングを分散させ、さらに誘客を進める方針とのことです。 兼六園の冬の風物詩・雪吊り ▼ 第1位は台湾からのお客様 入園 ...
今、北陸地方では北陸新幹線の大阪延伸に関する動向が大きなニュースとなっています。 2016年に、一度は福井県の小浜市を経由して京都府の地下を南下する「小浜ルート」で決定したのですが、着工の遅れと費用の増大などによって、米原ルートに変更すべきとの声が石川県、富山県を中心に大きくなっています。 このページでは、北陸新幹線の延伸に関する私の考えを述べたいと思います。北陸以外にお住まいの方はそれほど興味がないかとは思いますが、どうぞお付き合いください。 3月に敦賀延伸を祝った金沢駅 ▼ 永遠に大阪には繋がりません ...
どんなに夏が暑くても、太陽系の惑星である地球では季節は廻るのですね。金沢にも本格的な冬がやってきました。 今年の冬の特徴は、とにかく雨の日が多いことです。元々、金沢の冬は毎日がどんよりとした曇り空なのですが、それでも、1週間か10日に一度くらいは晴天の日があります。それが、今年は朝から夕方まで快晴という日はありません。 東京の天気予報を見ると、毎日がお天気マーク☀ですよね。本当に羨ましい限りです。 片町きらら恒例のクリスマスツリー ▼ 今のところドカ雪からは逃れています 冬の金沢に行こうかな ...
2024年12月21日~23日の3日間、北國新聞の一面トップは、16日に87歳で亡くなられた金沢ゆかりの建築家・谷口吉生 (たにぐち よしお) さんの記事でした。 私の記憶では、金沢ゆかりの人物の死去が北國新聞の一面トップになったのは、2023年11月の陶芸家の大樋陶冶斎 (おおひ とうやさい/十代目・大樋長左衛門) さん以来のことです。 金沢の人たちは、谷口吉生という名前は知らなくても、鈴木大拙館を設計した人だよと教えれば多くの人が頷きます。金沢の街並みを彩る谷口建築の数々は、金沢の人たちの心に潤いを与 ...
11月30日(土)から「ラブライブ 蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ」のスタンプラリーが始まりました。スタンプラリーは昨年7月と今年4月に続いて3回目で、今回は1年生3名を加えた9名のスタンプが市内の各所に置かれています。 イベント名ラブライブ!蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ×石川県 コラボ第三弾「伝統工芸こらぼ」 開催期間2024年11月30日(土)~2025年3月2日(日)※12/29~1/3は年末年始で休館の施設が多くなっています。 今回の第3弾では、スタンプ設置+エクストラスポット+協力施設 ...
この原稿を書いているのは11月27日(水)です。26日の夜の緊急地震速報には驚きました。スマホから大音量で流れる警報音は何度聞いても慣れないですよね。能登半島で大きな被害が出なかったのは何よりです。 元日の能登半島地震からもうすぐ1年。季節は廻るもので、金沢では、晩秋から初冬に季節が移ろうとしています。 例年、金沢は勤労感謝の日からの1週間で秋の空気から冬の空気に変わるのですが、記録的な猛暑に見舞われた今年も例外ではなく、11月23日以降の天気予報に晴れマーク☀がほとんどなくなりました。 こ ...
2024年の秋は、夏の記録的な猛暑と、いつまでも続いた残暑の影響で、全国的に紅葉が遅れているようですね。10月に入っても暑かった金沢でも、肌感覚として木の葉が黄色や赤に染まるのが遅いなと感じます。 それでも、季節というのは移っていくもので、金沢の街中の木々も赤や黄色に染まってきました。このページでは、金沢の街中の紅葉を何か所かご紹介します。 鈴木大拙館 ▼ 兼六園 兼六園でも木々が色付いてきています。兼六園は冬でも緑色の松が主役ということと、桜の木がケヤキやモミジと比べて葉が落ちるのが早いことから、広い視 ...
今日は金沢の紅葉の話題をひとつお届けします。 金沢の中心街にある人気の紅葉スポット・アメリカ楓通りのカエデが、今年はあまり美しくありません。通りを真っ赤に染めるはずのアメリカ楓があまり赤くならないのです。そして、歩道には黄色のまま散った葉が落ちています。 今年の夏の猛暑の影響で、本来は真っ赤に色付くはずの木の葉が夏の暑さで焼けてしまって真っ赤にならないという現象は、金沢に限らず全国で見られるようですが、金沢の夏も記録的な暑さで “9月まで夏“ という状況でした。 枯れている葉っぱが多く見られます ▼ 呼び ...