金沢の神社仏閣
加賀百万石の城下町として江戸時代から発展してきた金沢では、金沢城公園と兼六園の周辺に由緒ある神社が集まっています。
一つひとつの神社には個性を感じるのですが、規模自体は小さな神社です。江戸時代の加賀藩は、最大の外様大名として幕府から睨まれる存在でしたので、大きな神社を創建することができなかったのかもしれません。
お寺については、金沢市ではお寺の多いエリアを、それぞれ寺町寺院群、小立野寺院群、卯辰山山麓寺院群という名称で観光地として整備しています。
金沢城、兼六園と隣接する4つの神社
金沢の中心に位置する金沢城公園と兼六園に隣接して4つの神社があります。
まず、金沢城公園に隣接しているのが尾山神社です。初代藩主の前田利家公と正室のおまつの方を御祭神とする神社で、1873年(明治6年)に建立されました。
尾山神社といえば国の重要文化財に指定されている神門が有名です。
和式・漢式・洋式を合わせた独創的な外観が市民に親しまれており、新年の初詣では、金沢の神社仏閣で最も多い参拝者を集めています。なお、三層目に設置されている避雷針は日本最古のものです。
尾山神社へ歩いていかれる際は、金沢城公園の玉泉院丸口から2~3分、近江町市場から7~8分、長町武家屋敷跡から5分足らずの距離です。

神社仏閣#1
徳川家康を祀った尾崎神社
金沢城公園の黒門から3分ほども歩くと尾崎神社があります。ここは徳川家康を祀った神社で、江戸時代には「金沢城の江戸」「北陸の日光」などと称されました。本殿、拝殿、幣殿、中門、透塀が重要文化財に指定されています。

神社仏閣#3
金箔が載った御朱印
兼六園と隣接している神社が金沢神社です。加賀藩主・前田家の先祖である菅原道真を御祭神としていることから、金沢市民の間では学業の神様として知られ、境内には数多くの合格祈願の絵馬が取り付けられています。
また、金沢神社には金沢という地名の由来となった金城霊沢(きんじょうれいたく)があります。案内板には「昔、芋掘藤五郎がこの泉で砂金を洗い「金洗沢」と呼ばれていた。これが金沢の地名の起りである」と記されています。
そのためか、金沢神社の御朱印には金箔が載ります。兼六園の観光と合わせて訪れるといいでしょう。

神社仏閣#2
赤い鳥居の参道が人気
兼六園の真弓坂口から広坂交差点を渡ると、金沢最古の神社の石浦神社があります。
広坂交差点の4つの角は、兼六園、しいのき緑地、金沢21世紀美術館、石浦神社となっており、兼六園と21美は対角線上に位置しています。兼六園と21美を行き来される際は石浦神社に立ち寄られるのもお奨めです。
また、広坂に沿って続く赤い鳥居の参道は若いカップルたちの絶好のお散歩コースです。

神社仏閣#4
金沢観光の-MENU-になります
観光地として整備された3つの寺院群
寺町、小立野、卯辰山山麓の3つの寺院群の中で、寺町と小立野は、金沢の山の手と言ってもいいほどの洗練された住環境にあります。
まず、にし茶屋街から緩やかな坂道を上っていくと寺町のエリアへと入って行きます。観光名所となっている忍者寺(妙立寺)は、にし茶屋街から5分ほどで到着します。

小立野寺院群は兼六園の小立野口を起点とする小立野通りから左手に下ったエリアになります。また、“珠姫の寺” として人気の天徳院は、小立野通りを一直線に20分ほど歩いたところにあります。

藩政期に前田利家を祀った神社
卯辰山山麓寺院群は、ひがし茶屋街の裏手に位置しています。ひがし茶屋街から卯辰山山麓寺院群へと入るところには藩政期に前田利家が祀られた宇多須神社があり、宇多須神社の先の坂道には多くの寺院が集まっています。
ひがし茶屋街から少し足を延ばされるのもお奨めです。

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