元日の能登半島地震から2か月半が経過しました。金沢の観光エリアでも金沢城の石垣が崩れるなどの被害が出たものの、奥能登の方には申し訳ないのですが、金沢の中心部は少しずつ元に戻っています。
1月~2月の間、金沢観光での大きな支障となっていたことが3つありました。金沢城公園が通り抜けできなかったこと、鈴木大拙館が改修工事で長期休館されていたこと、金沢21世紀美術館の「スイミング・プール」が閉鎖されていることの3つです。
この中で、金沢城公園が通り抜けできるようになり、鈴木大拙館が3月16日(土)から再開されました。金沢21世紀美術館のプールにつきましては、地元紙の北國新聞で6月22日(土)より再開と報じられています。
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玉泉院丸から二の丸へは外周スロープで
金沢城公園の通り抜けという表現に関しては、県外の方には???となるかもしれませんね。
2020年7月に、金沢城公園の玉泉院丸庭園と、前田利家を祀る尾山神社が鼠多門橋によって結ばれたことで、尾山神社~金沢城公園~兼六園~本多の森~金沢21世紀美術館~長町武家屋敷跡とひと回りできる「加賀百万石回遊ルート」が完成しました。
この回遊ルートは観光客の方にもわかりやすく重宝されていたのですが、元日の大地震で金沢城の石垣が一部崩落し、石垣沿いを歩く玉泉院丸庭園で安全性の確認が必要となったことから通行禁止となっていました。
3月1日から玉泉院丸庭園と二の丸との間が通行可能となりました。ただし、最短距離の階段ルートは依然として通行禁止となっており、庭園の外周のスロープで行き来することになります。
本丸園地も通行可能に
玉泉院丸庭園とともに通行禁止となっていた本丸園地も通行できるようになりました。
前田利家の時代に天守閣がそびえた本丸園地は、城内で最も高い位置にあることから金沢城で一番の眺望スポットです。戦後、城内に金沢大学があった頃に植物園だった場所は、今では自然の雑木林となっています。
なお、通り抜けできるようになったとはいえ、城内の石垣沿いを歩くルートは現在も通行禁止です。また、崩れた石垣の修復作業については手付かずの状態です。
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鈴木大拙館が再開されました
2015年の北陸新幹線の開業を契機として人気が急上昇した鈴木大拙館が、3月16日(土)から3か月半ぶりにリニューアルオープンしました。
鈴木大拙館が長期休館となっていたのは修繕工事によるもので、地震とは関係なく昨年の12月から休館となっていました。私は県外の方の観光ガイドをすることがありますが、鈴木大拙館に関しては、この施設をご存じなかった方も大満足してくれます。
建物内の有料ゾーンを見学する時間のない方は、建物の周囲の無料ゾーンだけでも楽しめます。
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現在の閉館施設について
金沢の観光エリアの文化施設は大部分が復旧しました。あとは金沢21世紀美術館の「スイミング・プール」の再開(6月22日)が待ち遠しいところです。
その他の文化施設では、館内設備工事のため臨時休館となっている前田土佐守家資料館が3月30日(土)より再開されます。また、地震の影響で臨時休館となっている石川四高記念文化交流館については、3月19日時点で再開日が告知されていません。
近江町市場は「カニ解禁!?」
平常に戻りつつある金沢の観光エリアの中で、時間が止まっているのかなと感じるのが近江町市場です。市場の入口には買い物客へのアイキャッチとなる看板が設置されているのですが、メインのエムザ口の看板は、今も「11月7日 カニ解禁 大売出し」です。
例年ですと、1月5日に「初売り」の看板が掲げられるはずなのですが、元日に大災害が起きたことで、おめでたい看板は自粛しているのかもしれませんね。ちなみに、今シーズンのカニ漁は間もなく終了します。
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