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Foreign Tourist

欧米から訪れる人の主要な移動手段は“徒歩”

日本政府観光局(JNTO)の統計によると、2015年に日本を訪れた外国人観光客の数は1,970万人超で前年比47.1%の伸びでした。

また、2016年1~4月のJNTO統計でも海外からの観光客は前年比で32.9%も増えています。

おかげさまで、金沢でも海外からの観光客の姿が目立って増えています。

北陸新幹線が開業して数か月ほど経過した頃に、地元のテレビ局が「新幹線が開業して変わったことは?」という主旨で市民に街頭インタビューをしましたが、その中で「外国人が増えた」と答える人が多く見られました。

外国人が増えたというのは肌の色が違う欧米からの観光客が増えたという意味です。

ひがし茶屋街では中国語もよく耳にしますが、中国、韓国、台湾からの方たちは基本的に肌の色が同じということもあって、街中を歩いている限りではそれほど増えているという実感はありません。

一方の白人の方については、ここ数年で飛躍的に増えたという実感があります。

日本への外国人観光客が増えていることで、金沢にも足を延ばしてくれる人が増えたというのが最も大きな要因だとは思いますが、個人的には倍どころではなく3倍くらい増えているのではないかと思えるほどです。

白人の観光客の特徴は金沢駅からバスに乗らずに歩くことです。

海外に行き慣れているのかもしれませんし、旅先では歩くのが当然だと思っているのかもしれませんが、金沢駅通り武蔵ヶ辻近江町市場の方向に黙々と歩いています。

少し前にフランスからの団体さんとすれ違ったことがあります。

日本人のガイドさんがフランス国旗を持っていたのでフランスからの団体客だと分かったのですが、一番後ろを歩いていた女性は、顔を真っ赤にしながら「ねぇ、そろそろ休憩しようよ」といった感じで付いていっていました。

私が東京で暮らしていた時には、多くの外国人観光客が地下鉄を利用していましたので、もしかするとバスの乗り方が分かりにくいのかもしれませんね。

欧米の人たちは金沢駅を出ると駅前通りを一直線に歩きます

欧米の人たちは金沢駅を出ると駅前通りを一直線に歩きます

兼六園の植木職人の作業を注視する白人男性

欧米からの観光客の方たちは、やはり日本的なものを求めて訪れているようですね。

以前に兼六園を歩いた時に、松の木にハシゴを取り付けようとしている植木職人の作業を、じっと目を凝らして見入っている白人男性がいました。そして、その白人男性の後ろでは奥さんと思える女性が暇そうにしていました。

同じ兼六園での話しですが、老齢の白人のご夫婦が桜ヶ岡口という幅の狭い料金所に向かって階段を上っていると、上から中学1年生と思える小さな男の子と女の子が5~6人ほど下りてきて、ご夫婦に「ハロー」と声を掛けながらすれ違っていきました。

奥様も思わずにっこりとして「ハロー」と返していました。

また、兼六園では欄干のない橋が多く見られますが、日本人やアジア系の人たちは欄干のない橋を普通に渡っているのに対して、欧米の方の中には恐々と渡る人が見られるのも興味深いところです。

欧米の人は欄干のない橋に慣れていないようです

欧米の人は欄干のない橋に慣れていないようです

欧米からの方は床に座るのが苦手なようです

白人の観光客の姿は金沢にある旧家や庭園でも見かけます。お茶室で抹茶にチャレンジする人もいます。

一度、野村家庭園の茶室でイタリアからのカップルと同席したことがありますし、西田家庭園玉泉園の茶室には「Oshoban Itashimasu.(お相伴いたします)」と、茶道の儀礼が英語で記されています。

寺島蔵人邸で抹茶をいただいた時に雑談の中で聞いた話しでは、やはり欧米の方は床に座るのが苦手なようだとのことでした。

近頃は金沢を訪れる日本人観光客の間で、和服をレンタルして街中をお散歩することがトレンドとなっていますが、欧米からの人たちは和服にも興味を抱くようで、和服を着ている人に「撮影してもいいか」と問いかけている姿がよく見られます。

また、近頃では白人女性の和服姿も見られるようになってきました。現代の若い日本女性は髪を染めていることから、こちらを振り返って初めて白人の女性だと分かることもあります。

欧米からの観光客を見て感じるのは、総じて日本人やアジア系の人たちよりも真剣に見学しているということです。

当然のことかもしれませんが、日本という国に興味があったからこそ、地球の反対側までお越しになったのでしょう。

海外からの観光客に関して、一つ興味深いことがあります。

以前に長町のお店で耳にしたのですが、長町武家屋敷跡を訪れる外国人観光客はヨーロッパからの人が圧倒的に多いそうです。中国、アメリカ、オーストラリアからの観光客は、ひがし茶屋街などの華やかな観光地を好むのだとのこと。

とても興味深い話しです。

西田家庭園の茶室には外国人向けの案内が

西田家庭園の茶室には外国人向けの案内が

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