“金沢タイム”をご了承ください

金沢旅行の予備知識 #5

私は30年間暮らした東京から帰ってきて感じたことのひとつが、金沢ではゆっくりと時間が過ぎていくということでした。

そのことを強く感じるのがファストフード店です。

例えばドトールコーヒーに入った時に、レジに5人並んでいたとしましょう。金沢では自分の時間が来るまでに東京の倍くらいの時間がかかります。

東京では、特にビジネス街ですと、お客さんが注文する品は、基本的にはブレンドコーヒーかアイスコーヒーのどちらかですよね。自分の順番が来る前に220円を手にして待っている人も見かけます。

そして、レジでは流れ作業のようにお客様がさばかれていきます。

レジの店員さんも、目の前のお客様に「ありがとうございます」と言いながら、顔は次のお客様を向いています。目の前のお客さんの方でも、そのような店員さんの態度にクレームをつける人はいません。

金沢のドトールでは、自分の順番が来ると、まずメニューをじっくりと見ます。私などは、並んでいる間に何を頼むのか決めておけばいいのにと思ってしまいますが、金沢の人は、自分の順番になってからメニューを見てじっくりと決めるのです。

そして、「ミラノサンドAとミラノサンドC。それからアイス宇治抹茶ラテとロイヤルミルクティー」というように注文する品が一人ひとり違います。

このことから、お店の方でも一つひとつ違ったメニューを作っていきますので、なかなか順番が進まないのです。店員さんも目の前のお客様がレジから離れるまで次のお客様を見ようとしません。

東京からお越しになった方は、金沢のファストフード店での対応の遅さにイライラするかもしれませんね。

私は今でもなかなか順番が進まないとジリジリしてしまいますが、私の前後に並んでいる人は、それほどストレスを感じているようにも見えません。

これが普通なのだと思っている人が多いようなのです。

金沢では時間がゆっくりと過ぎていきます。

金沢は街全体がのんびりとしています

なかなか青にならない信号

街中でイライラすることと言えば、歩行者用の信号がなかなか青にならないことです。

金沢は幸いにして戦災を逃れたことから、藩政期から残る細く曲がりくねった道は戦後の自動車社会に全く対応できませんでした。

渋滞を解消する良い方法は、自動車の信号を絶えず青にしておくことですよね。赤信号で止まることで渋滞ができるわけですから、1台でも多くの車が通過できるように車道の青の時間を長くすればいいわけです。

金沢を訪れた人たちの中には、歩行者用信号の青の時間が明らかに短いと気付かれる方もいらっしゃることでしょう。

少しでも多くの車を通すために歩行者用の「青」の時間が削られているのです。

それから、歩行者用の信号については、青から赤に変わる際に点滅する「チカチカ」の回数が少ないことにも気付かれるかもしれません。

私は東京に出て驚いたことのひとつが、歩行者用の信号で青から赤に変わる際の点滅回数が多いことでした。東京の方が金沢に比べて3回~5回ほど多く「チカチカ」します。

このことは地域の人たちの「チカチカ」に対する認識の違いになって表れてきます。

東京では信号が点滅すると歩行者は一斉に走り始めます。東京での「チカチカ」は “急いで渡りなさい” というサインです。

一方、金沢では歩行者用の信号が点滅すると多くの人が立ち止まります。確かに少ない「チカチカ」では脚力に自信がなければ向こう側まで渡り切れません。つまり金沢の「チカチカ」は “待ちなさい” というサインなのです。

そして、地元の人たちは長い赤信号を黙って待つことになります。

香林坊交差点も、なかなか青信号になりません

地元のJリーグチームはやっとJ2です

1993年に国民的なムーブメントを巻き起こし開幕したサッカーのJリーグについては、金沢では年1回行われるガンバ大阪の試合がプロサッカーと触れ合える唯一の機会でした。

Jリーグ開幕から20年以上が経過し金沢にも地元のJチームができました。それがツエーゲン金沢です。まだJ2ですが、ようやく自分たちのプロサッカーチームができました。

2023年のJリーグ誕生30周年までにはJ1に上がってほしいものです。

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江戸時代の金沢は国内で4番目の大都会でした