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Kenrokuen*1
(Kasumigaike)

兼六園の象徴・ことじ灯籠は琴柱から名付けられました

国の特別名勝に指定されている兼六園は、岡山の後楽園、水戸の偕楽園とともに日本三名園とひとつに数えられています。兼六園観光協会のホームページによると、兼六園は池の周囲をぐるりと回る林泉回遊式庭園という形式になります。

兼六園の中でも桂坂口から入園し坂道を上ったところにある霞ヶ池は、ことじ灯籠、内橋亭、唐崎松、蓬莱島など、テレビや雑誌で紹介されるような名所が集まっているスポットです。

霞ヶ池で最も有名なのは「ことじ灯籠」です。ことじ(琴柱)とは琴で使用する器具のひとつですが、その琴柱に形が似ていることから「ことじ灯籠」と名付けられました。

観光客の方の中には、ことじ灯籠をものすごく大きな灯籠なのだと予想して訪れる方も多いようですが、元々は照明器具ですから意外と小さなものです。

ことじ灯籠

また、霞ヶ池を開拓した加賀藩主としては、この灯籠を池の主役という位置付けではなく、あくまでも池を彩るアクセントの一つとして配したのでしょう。

このことから、ことじ灯籠は単体で撮影するよりも、背景に霞ヶ池の水面と、緑に囲まれた対岸の風景をシンクロさせて撮影する方が良い写真が撮影できます。

まず、ことじ灯籠の左手の対岸には、兼六園の松の中でも最も枝っぷりの良い「唐崎松」(からさきのまつ)がそびえています。この松は13代藩主・前田斉泰(なりやす)が、近江・琵琶湖畔の唐崎から種子を取り寄せて育てた松です。

唐崎松(からさきのまつ)

唐崎松

唐崎松から右に視線を向けると浮島の蓬莱島があり、さらに視線を右に向けると茶室の内橋亭があります。内橋亭は岸に立っている建物と、霞ヶ池に立っている水亭が建物内の橋で結ばれていることから名付けられたものです。

内橋亭は茶店として営業されています。残念ながら池に立つ水亭には入れないのですが、奥の間から霞ヶ池を眺めながら和菓子と抹茶を召し上がるのもお勧めです。

虹橋に立ち霞ヶ池を背にしての撮影では和服がお似合いです

内橋亭の裏手には小高い山が築かれています

兼六園は江戸時代に加賀藩主・前田家によって人工的に造られた庭園で、霞ヶ池も元々は人の手で掘られた池です。

13代藩主・斉泰が霞ヶ池を拡張した際に、掘られた土は内橋亭の裏手に盛られ高さ9mにも及ぶ築山となりました。その築山は栄螺山(さざえやま)という名が付けられています。

山の頂上まで登っていく際に、山肌をぐるりと回りながら登っていく様子が貝のサザエを連想させることから名付けられました。

唐崎松のあたりでは陽光が燦々と降り注いでいますが、栄螺山の麓に差し掛かると木々に覆われて薄暗くなります。

ことじ灯籠から栄螺山にかけては木影に覆われています

栄螺山の麓には親不知(おやしらず)と呼ばれるスポットがあります。霞ヶ池の回遊ルートの中でも、栄螺山のあたりは遊歩道から池までが急勾配になっていますが、その風景が新潟県の親不知海岸に似ていることから名付けられたものです。

日向から眺める霞ヶ池には華やかさを感じますが、親不知あたりの薄暗い地点から太陽が降り注いでいる霞ヶ池を眺めると、水面から神秘的な雰囲気が漂ってきます。池を回遊しながら、それぞれのポイントでの景観を見比べてみるのもお勧めです。

ただし、親不知のあたりは足元がやや不安定ですので、女性の方は歩きやすい履物で回遊されるといいでしょう。

霞ヶ池の周囲には日影になるエリアもあります

晴れた日でも木影になり神秘的な雰囲気に

お時間のない方は霞ヶ池だけでも十分です

兼六園のシンボルである霞ヶ池は、宏大さと幽邃(ゆうすい/奥ゆかしく静かであること)を兼ね備えた池です。眺める位置によって水の色が違いますので、ぜひ霞ヶ池をグルリと一回りしてみてください。

霞ヶ池を回遊するだけでも、日本三名園に挙げられる兼六園の景観を十分に堪能していただけるものと思います。

全国メディアで兼六園が紹介される際の映像や写真は霞ヶ池を映したものが大多数ですので、出張の途中にちょっと立ち寄ってみたという方は、霞ヶ池だけを見て次のお仕事に向かわれるのもいいでしょう。

霞ヶ池は見る方角によって水の色が違います

霞ヶ池は見る方角によって水の色が違います

ただ、霞ヶ池の周囲から見渡せるのは兼六園の半分にも満たない範囲です。お時間がありましたら、明治記念之標から花見橋を渡って、梅林から時雨亭、瓢池(ひさごいけ)へと一回り大きな回遊ルートを歩かれるのもお勧めです。

このページの写真をご覧になってお気付きの方もいるかと思いますが、霞ヶ池では、午後になると、ことじ灯籠から内橋亭に向かって逆光になり空が白っぽく写ります。カメラが趣味という方は午前中に訪れる方が良いかと思います。

霞ヶ池の手前でせせらぎを聞かせてくれる「瀬落とし」

霞ヶ池の手前でせせらぎを聞かせてくれる「瀬落とし」

兼六園観光協会ホームページ


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霞ヶ池 | 名前の由来 | 瓢池 | 入場口 | 曲水 | 茶店 | 眺望 | 千歳台 | 日本武尊像 | 常磐ヶ岡成巽閣


兼六園への行き方

金沢駅から | 近江町市場から | 金沢城公園から | 金沢21世紀美術館から | ひがし茶屋街から | 長町武家屋敷跡から


兼六園の周辺にある「観光してみたいかも」スポット

石川県立美術館 | 石川県立伝統産業工芸館 | 赤レンガミュージアム | 金沢くらしの博物館 | 金沢神社 | 西田家庭園玉泉園


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内橋亭のある池が霞ヶ池です。霞ヶ池までは緩やかな上り坂が続きます

兼六園は日本有数の名園で楽しさもいっぱい