料金所を使いこなすと効率的
兼六園の見どころ vol.5
いくつもの出入口が設けられている施設を見学する場合は、入ってきた時とは違う出入口から退場すると色々な発見があるものです。
日本三名園のひとつに数えられる兼六園には7つの料金所(入場口)があります。金沢城公園の石川門と直結している桂坂口から時計と反対廻りで並べると以下のとおりです。
桂坂口(かつらざかぐち)
蓮池門口(れんちもんぐち)
真弓坂口(まゆみざかぐち)
随身坂口(ずいしんざかぐち)
小立野口(こだつのぐち)
上坂口(かみさかぐち)
桜ヶ岡口(さくらがおかぐち)
この中で金沢城公園と直結する桂坂口、金沢21世紀美術館とは交差点の対角線上に位置する真弓坂口、これらの2つの料金所の間に位置し、兼六園の正門とされている蓮池門口を合わせた3つの料金所は平地に位置する料金所です。
その日であれば何度でも入園可能
あまり知られていませんが、兼六園はその日であれば何度でも入園・退園できます。
随身坂口と小立野口の周辺は本多の森と呼ばれ、美術館、博物館、工芸館などのミュージアムやコンサートホールが集まる文化エリアですが、金沢城公園と本多の森を行き来する際は、兼六園の周囲を遠回りすることになります。
そのような場合に兼六園の入園券をお持ちですと、園内を通り抜けてショートカットすることができます。
1976年(昭和51年)に有料化される以前の兼六園では、朝の通勤時間帯に、ご近所にお住いの勤め人や学生さんが、小立野口から入って桂坂口や真弓坂口へと足早に通り通り抜ける姿が見られました。

大多数の人は平地の料金所を利用
それでは、兼六園の7つの料金所をご紹介していきましょう。金沢の地元の人も含めて、圧倒的に多数の人が平地の料金所から入園して、平地の料金所から退園します。
まず、最も利用者数の多い料金所は金沢城公園と直結する桂坂口です。利用者が多いと混雑することもよくありますが、人々の笑顔が行きかう賑やかな雰囲気によって、高揚感が増してくるのも事実かと思います(笑)。

兼六園は小立野台地の先端に造られた庭園で、平地の料金所から入園すると、蓮池庭と呼ばれる傾斜地エリアがあります。傾斜地エリアには、数百年の樹齢を誇る大木をはじめ自然の木々が鬱蒼と生い茂り、木影に覆われています。
テレビや雑誌などで紹介されることの多い霞ヶ池は高台に位置しています。平地の料金所から高台までの上り坂は、さしずめ本編の前の予告編と言った感じです。そして、坂道を上りきると宏大な日本庭園が目の前に広がります。
かなり急な上り坂になりますので、歩きやすい靴で入園されることをお奨めします。

兼六園の見どころ vol.2
霞ヶ池は兼六園で最高の撮影スポットです
兼六園の正門は蓮池門口
初めて兼六園を訪れる方は、利用者が最も多い桂坂口が正門と思われるかもしれませんが、兼六園の正門は蓮池門口です。兼六園が造られた当初からある最も古い入場門です。
1676年(延宝4年)から作庭が始まった兼六園は、1800年代までは傾斜地エリアだけの小さな庭園でした。そして、当初は傾斜地に掘られた瓢池(ひさごいけ)が一番の景勝でした。
桂坂口と真弓坂口は、園内の見所に到達するまで坂を上らなければならないのですが、蓮池門口は園内に入るとすぐ左手に瓢池があります。つまり、当時の加賀藩主は、園内の見所のすぐ近くに入場門を作ったわけです。

兼六園の見どころ vol.4
瓢池は神秘的な雰囲気を醸し出す幽邃の池
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成巽閣と生活工芸ミュージアムに隣接
桂坂口とは正反対の位置にあたり、高台に位置する日本庭園エリアの最も奥まったところに、随身坂口と小立野口という2つの料金所があります。いずれも平地の料金所に比べると遥かに利用者数が少なくなっています。
まず、随身坂口を出ると、すぐ近くに金沢神社と金城霊沢があり、その先には本多の森と呼ばれる緑のオアシスが広がり、石川県立美術館、いしかわ赤レンガミュージアムなどの文化施設が見られます。

兼六園からは、前田家の奥方御殿として知られる成巽閣(せいそんかく)へも直接入場できます。小立野口と随身坂口を結ぶ坂道に板塀が続いていますが、その塀の向こう側が成巽閣です。板塀の中ほどにある赤門から入館します。
ちなみに成巽閣への入館料は一般・大学生が700円、中高校生が300円、小学生が250円で、成巽閣を見学した後には改めて兼六園内に戻ることができます。
また、小立野口に隣接しているいしかわ生活工芸ミュージアムへも兼六園から入館することができます。入館料は大人(18歳以上)が260円で65歳以上が200円、小人(17歳以下)が100円です。
生活工芸ミュージアムの1階にあるミュージアムショップは入館料が無料ですので、兼六園散策の途中で工芸品を買って兼六園に戻ることも可能です。

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桂坂口が長蛇の列なら桜ヶ岡口へ
上坂口と桜ヶ岡口は、観光バスで乗り付ける団体さんが多く利用する料金所です。観光バスが停車できるということは人通りが少ないということで、当然ながら利用者も少なくなっています。
いずれも小さな料金所ですので、石段を上っていく時点では兼六園の広大さを想像できないかもしれませんね。

桜ヶ岡口については、覚えておいて損はないことがひとつあります。
この料金所は最も利用者の多い桂坂口の近くに位置しています。桂坂口はゴールデンウイークなどの行楽シーズンには長蛇の列になることが多く、その混雑ぶりが地元のメディアに報じられるほどです。
桂坂口に長蛇の列ができている時は、桜ヶ岡口に回ると早く入園できるかもしれません。ちなみに、桜ヶ岡口を入ってすぐ左手に、兼六園で一番有名なスポットの「ことじ灯籠」があります。

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兼六園への行き方(まとめ)
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