Ishiura-Shrine
(Shrine & Temple vol.4

兼六園と金沢21世紀美術館との中継点

金沢の中心に位置する金沢城公園の周囲には、金沢市民に親しまれてきた神社が集まっています。

加賀藩の初代藩主・前田利家を祀った尾山神社、前田家が幕府への忠誠の印として徳川家康を祀った尾崎神社、前田家の祖先である菅原道真を祀った金沢神社など、前田家ゆかりの神社が見られます。

お城の周囲の神社の中に、金沢城が築かれる1,000年も前から鎮座する神社があります。それが石浦神社です。同社のホームページによると、石浦神社が創建されたのは古墳時代の西暦500年代とのことで、金沢で最も古い神社です。

金沢で最古の神社は、兼六園の真弓坂口、しいのき迎賓館金沢21世紀美術館(通称:21美)と同じ広坂交差点に面しています。

兼六園と21美が交差点の対角線上に位置していることから、兼六園と21美を行き来する場合は、しいのき迎賓館か石浦神社の方向に渡って信号待ちをすることになるのですが、石浦神社側に渡った人の中には信号待ちの間に鳥居から境内を覗く姿が見られます。

広坂交差点は歩行者用の信号がなかなか青にならななくてイライラするのですが、石浦神社方向に渡ったついでに境内をグルリと一回りするのもいいかもしれません。境内に寄り道をしても次の青信号に間に合います。

金沢21世紀美術館から横断歩道を渡ると石浦神社です

歩き疲れた方はちょっとした休憩ポイントに

石浦神社の境内には「すし塚」と「包丁塚」が置かれています。

すし塚の石碑に記されている文面を要約すると次のとおりです。「加賀と能登のお鮨の味は格別上等や。加賀平野の米、能登の魚、白山の水。三つ揃った石川県の風土のおかげやろね。このすし塚は自然の恵みに感謝して建てさせてもらった」。

金沢で暮らす人たちになじみの深い「鮨」の石碑が建てられたことからも、金沢最古の神社である石浦神社が、昔から現代まで市民生活に根ざしてきたことが伺えます。

すし塚

さて、境内に入ると、前方に手と口を清める手水舎があり、手水舎の欄間には大手ビール会社の名前を記した木札が取り付けられています。ちなみに兼六園側から入ると「キリンビール」と記されており、裏手に回ると「アサヒビール」と記されています。

兼六園側から入ると「キリンビール」

ちょっとしたジョーク感覚に思わず頬が緩んでしまいますが、すし塚に合わせるようにビール会社が広告を出したのかな、と想像するのも楽しいですよね。

時間の限られている方でしたら、石浦神社は通り抜ける感じで良いかと思いますが、少し歩き疲れたなという方は、手水舎の脇にある休憩スペースのベンチに座って一息つかれるのもいいでしょう。

休憩スペースにはドリンクの自動販売機と灰皿が置かれています。

反対側には「アサヒビール」

広坂に隣接する赤い神門はカップルにお薦め

お時間に余裕のある方は、広坂に沿って緩やかに上っていく参道を歩かれるのもお奨めです。

石浦神社の参道は若いカップルにとっては最高の散歩道です。神門を抜けると、末翁句碑や常夜燈台などのモニュメントがあり、古い樹木の間を縫うように、朱色の柵で区切られた道幅の狭い参道が緩やかに蛇行しながら伸びています。

神門の先に続く参道

参道は砂利道が続きますので、女性の方は少し歩きにくいかもしれませんが、朱色の柵の間を進んでいく緑に囲まれた散歩道には、金沢のちょっとした風情が感じられます。

玉垣には絵馬が掛けられています。観光で訪れる方も、絵馬に願い事を書いて、金沢で最古の神社に金沢旅行の足跡を残していかれるのもいいでしょう。

金沢を散策する際のちょっとしたアクセントとなるのが石浦神社です。

末翁句碑と常夜燈台

さて、参道の先には石段があり、石段坂の上には石川県立美術館の広坂別館があります。広坂別館に隣接して石川県文化財保存修復工房が設けられており、職人さんの作業をガラス越しに見学することができます。

広坂別館を過ぎると石川県立美術館の本館で、その先には本多の森の緑のオアシスが広がっています。

また、参道の先の石段を上って右手に行き、広坂別館の脇を通り過ぎると、右手に金沢21世紀美術館を上から見下ろすポイントに出ます。

参道の先にある石段を上ると石川県立美術館の広坂別館

石浦神社は金沢の観光名所に囲まれた位置に佇んでいます

石浦神社ホームページ


石浦神社の近くにある「お立ち寄り」スポット

兼六園 | 金沢21世紀美術館 | しいのき迎賓館 | 石川県立美術館 | 金沢市立中村記念美術館 | 金沢ふるさと偉人館

観光名所から観光名所への距離と徒歩時間

金沢の神社仏閣