丸い21美の建物を上から見下ろす撮影スポット

金沢21世紀美術館の見どころ#6

金沢21世紀美術館(通称:21美)は、360°全面ガラス張りという斬新なデザインで知られる円形の美術館です。地元では21美という通称とともに、丸い美術館から “まるびぃ” という愛称で呼ばれることもあります。

まあるい美術館を上から見たいという方も多いのではないでしょうか。また、はじめて21美の外観を目にして、「この建物を上から見ることはできないのかな?」と思われる方もいるのではないかと思います。

このページでは、これから金沢観光を予定している方に、21美を上から見ることができるスポットを2つご案内しましょう。

金沢21世紀美術館が3分でわかる画像集



県立美術館の裏手から21美を眺める

ひとつ目は本多の森に生い茂る木々の間から見下ろす撮影スポットです。

その場所は石川県立美術館の裏手にある緑の遊歩道で、県立美術館の本館と広坂別館の境目のあたりに眺望台が設けられており、木々の間から21美を眺めることができます。

緑のオアシスである本多の森の中でも、この眺望台の前だけは上手い具合に木がありませんので、最初から金沢21美を上から眺めるために設けられたのではないかとも思えます。

眺望台付近に設置されている地図

緑のオアシスを通って眺望台へ

21美から眺望台への行き方は2つあります。

ひとつは広坂交差点を渡って広坂を上り、広坂の途中にある石段を上ると県立美術館の広坂別館に出ます。広坂別館の裏手を進んでいくと手すりに囲まれた眺望台が見えてきます。

もう一つの行き方は、21美から金沢市立中村記念美術館へ行き、中村記念美術館と県立美術館を結ぶ “美術の小径” と名付けられた石段を上るルートです。

この散歩道は、辰巳用水の水が急流となって流れ落ち、緑に囲まれた本多の森に大きな水音を響かせています。市の中心部とは思えないような自然を満喫することができます。

美術の小径を上り切ると、パティシエの辻口博啓さんのプロデュースによる、カフェ「ル ミュゼ ドゥ アッシュ」の淡いグリーンの窓ガラスが目に飛び込んできます。

そこから左手に行き木製の橋を渡ると左手が眺望台です。木々の緑が途切れた瞬間に21美が現れるという感じです。

美術の小径を上り県立美術館の裏手に眺望台

お客様は1日1組です
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金沢能楽美術館の3階のバルコニー

もうひとつ、金沢21世紀美術館を上から見下ろすことができるスポットがあります。それは金沢能楽美術館の3階のバルコニーから眺める方法です。

能楽美術館は21美に隣接した施設で、1階では能装束や能面の試装体験ができ、2階が能関連の展示室、3階が稽古場となっています。そして、3階のバルコニーから21美を眺めることができるのです。

ただし、能楽美術館では2階に上がる際には観覧料がかかります。観覧料は一般・大学生が300円、65歳以上が200円で高校生以下は無料です。

21美のコレクション展(一般360円)との共通券が発売されており、一般が510円、大学生・65歳以上が460円です。

余談ですが、21美のチケット売り場に長蛇の列ができている時は、能楽美術館で21美との共通券を買うと大幅に時間が短縮できます。ついでに21美を上から撮影することもできますので一石二鳥です。

能楽美術館の3階バルコニーからはこのように

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金沢市役所は21美の眺望スペースの開放を

金沢21世紀美術館を上から見下ろす瞬間はワクワクします。特にカメラが趣味という方にとっては、絶好の撮影ポイントを見つけたと小躍りしたくなるのではないでしょうか。

21美の円形の外観を上から見ることができるスポットについては、探せばまだまだあるのかもしれませんが、現時点で私が見つけた撮影スポットは上記の2つです。

さて、金沢21世紀美術館のwikipediaには、21美を上から撮影した写真が掲載されています。丸い美術館の周囲の建物から判断すると、この写真は金沢市役所の屋上から撮影されているようです。

私は、もしかすると市役所の中に一般の人も立入り可能な、“21美の撮影用” のスペースがあるかもしれないと思い、市役所の職員に「庁舎内に21美を上から撮影できるところはありませんか」と聞いてみました。

答えは「そのような場所はありません」というものでした。金沢市役所には、21美を上から撮影できるフリースペースを、観光客の人たちと地元市民に向けて開設して欲しいものです。

考えてみると、市役所の職員は21美を上から見ることができるのですよね。

また、屋上から21美を撮影させてほしいという要望が東京のメディアからあれば、おそらく認めるのですよね。そして、市役所で働いている人は市民からの地方税で日々の暮らしを送っているわけですよね。

それならば、21美の撮影スポットくらい新設してくれてもいいでしょう。私はそう思います。

金沢21世紀美術館への行き方

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金沢で主要な観光名所は1日で回れます。なぜなら、人気スポットが東京ディズニーランドと同じくらいのエリアに集っているからです。とりあえず見た!という感じでよろしければ、1日あれば充分です。

2

金沢では、1周約4.3kmの百万石通りが観光エリアです。金沢城公園~兼六園~21世紀美術館は隣接し、ひがし茶屋街と主計町は隣町です。近江町市場や長町武家屋敷跡へもご近所へ行くような感覚です。

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バス移動では北陸鉄道バスの「1日フリー乗車券」をお買い求めください。料金は800円です。路線バスの210円区間と金沢周遊バスを購入日に何度でも利用できます。ほとんどの観光名所がカバーできます。

4

金沢駅は観光名所が集まる中心部から少し離れています。1泊の場合は駅チカの方が安心できるかと思いますが、2泊以上の場合は香林坊、片町、武蔵ヶ辻などの繁華街に宿泊する方が圧倒的に便利です。

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金沢観光ガイド 南 武志

観光客の方が「ひがし茶屋街」の最寄りのバス停に並ばれているのを見て、兼六園も近江町市場も歩いて10分なのに…と思ったことが、このサイトをはじめたキッカケでした。 金沢の街は歩いて回れます。自分だけの観光プランで城下町・金沢を満喫してください。

2016年8月29日