鈴木大拙館-水鏡の庭は独り占めしたくなる空間

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鈴木大拙館 (すずきだいせつかん)

金沢の美術館・記念館 vol.5
(兼六園・金沢城公園・21美エリア)

鈴木大拙は金沢市出身の思想家で、日本の禅の思想を海外に広めた世界的な仏教哲学者です。

とはいえ、一般の人にはなじみの薄い分野ですので、鈴木大拙館ができるまでは金沢の人たちの間でもあまり知られていない存在でした。

知名度が低かったにもかかわらず、多くのミュージアムが開設されている金沢において、鈴木大拙館は2011年の開館以来、入館者数が一、二を争う伸び率です。

人気の秘密は館内から醸し出される精神的なやすらぎの雰囲気にあります。

北陸新幹線の開業1周年の頃に、地元テレビ局で海外からの観光客へのインタビューが放送されました。その時、金沢に一人旅で訪れた若い白人男性が、印象に残った観光地として名前を挙げたのが鈴木大拙館でした。

その人にとっては、鈴木大拙館が、ひがし茶屋街や兼六園よりも心に残ったのです。

一般的に、記念館と呼ばれる施設では、訪れる人たちの知的好奇心を満足させるべく、数多くのゆかりの品々を展示している例が多く見られますよね。

鈴木大拙館では全く逆です。展示品をできるかぎり少なくして、来館者に “無” の空間を提供しています。

極論すれば、建物の中には何もありません。

内部回廊。ロビーからはじまる “無” への連絡通路

鈴木大拙は1870年(明治3年)に金沢市の本多町で生まれました。本名は鈴木貞太郎で、大拙という名前は24歳の時に鎌倉の円覚寺の和尚から受けた居士号です。

金沢の旧制第四高等学校(現金沢大学)、東京帝国大学(現東京大学)を経て27歳で渡米し、イリノイ州のオープン・コート出版社の編集員として約11年間にわたって米国に滞在しました。

帰国後は学習院大学教授、真宗大谷大学(現大谷大学)教授として禅思想の海外への普及に貢献しました。

外部回廊

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物思いに耽りたくなる空間

館内に入ると展示室に向かって「内部回廊」と呼ばれるうす暗く静かな廊下が伸びています。

展示室で個人のゆかりの品々を見学した後には、鈴木大拙館のメインである「水鏡の庭」「外部回廊」「思索空間」のエリアへと入って行きます。

水鏡の庭は、コンクリートのプールに水を張った施設です。プールには白を基調とした建物が佇み、グレーの塀の外側には松風閣庭園と本多の森の緑が広がっています。

そして、風になびく水面には青空と陽光が映えています。

ずっと佇んでいたくなる『水鏡の庭』

水鏡の庭に佇む白い建物は「思索空間」と名付けられた静寂の空間です。

薄暗い正方形のお部屋に木製のベンチが置かれているだけというシンプルな構造です。水鏡の庭を見て、外部回廊を通ってこのお部屋に入ると、外の風景が別世界のように思えてきます。

思索空間

館内では多くの人がカメラを構え、誰もいなくなる一瞬のシャッターチャンスを待っています。鈴木大拙館は誰もいない風景を映したくなる施設です。

絶好の風景を見つけたのに立ち止まっている人がいると、早く移動してくれないかな…と思ってしまいます。そして、ふとした瞬間に、自分自身も誰かの邪魔をしていることに気付きます。

思索空間や外部回廊のベンチでは静かに佇んでいる人の姿が見受けられます。確かに30分でも1時間でもゆっくりと思索に耽りたいと思わせる施設です。

鈴木大拙館を訪れた人たちが抱く共通の思いとは、「来館者が私だけならどんなに良いだろう」というものでしょう。

鈴木大拙館で体感する無の境地

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「水鏡の庭」は無料で見ることができます

鈴木大拙館は本人の生誕地の近くに建設されました。金沢の中心部に近い閑静な住宅街に位置しており、加賀八家の一つである旧本多家の松風閣庭園と隣接しています。

また、館の背後には小立野台地の緑の木々が生い茂り、緑の小径と名付けられた遊歩道は金沢市立中村記念美術館へと通じています。

入場料は一般が310円、65歳以上が210円、高校生以下が無料で、開館時間は午前9時30分から午後5時です。休館日は毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は火曜日)で、年末年始と展示替えの期間も休館となります。

なお、展示室での写真撮影は禁止されています。それ以外の施設については撮影可能ですがフラッシュ撮影は禁止です。

鈴木大拙館の周囲には入館者以外も歩ける散策コースが設けられており、同館の施設の中で「水鏡の庭」については無料で見ることができます。

時間に余裕がないという方は、水鏡の庭だけを撮影して次の目的地に向かわれるのもいいでしょう。鈴木大拙館からは金沢21世紀美術館へ徒歩で5分少々、兼六園へは徒歩で10分足らずの距離です。

この風景は無料エリアから見ることができます
鈴木大拙館
すずきだいせつかん
住所:金沢市本多町3-4-20
TEL:076-221-8011
料金:一般 310円、65歳以上 210円、高校生以下 無料
時間:午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館:毎週月曜日 ※月曜日が祝日の場合は翌平日、展示替え期間、年末年始
撮影:基本的にOKですが展示室だけはNG。フラッシュ撮影は禁止
鈴木大拙館ホームページ

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