タレルの部屋&雲を測る男。21美を満喫する恒久展示作品

金沢21世紀美術館の見どころ#2

憩いのアート広場として、全国的にも知名度の高い金沢21世紀美術館。 “21美” の愛称で親しまれているこの美術館のセールスポイントは、敷地の周囲にフェンスがなく、有料ゾーンの展示室以外は、館内にも無料で入れることです。

21美には館内と屋外を合わせて10作の恒久展示作品があり、館内の無料ゾーンでも多くの作品を楽しめます。一番人気の『レアンドロのプール』は有料ゾーンですが、無料ゾーンからガラス越しに眺めることはできます。

瞑想に耽りたくなる空間や緑の生垣などは、一つひとつがアートです。後期印象派といった美術作品とは違い、現代アートとは、素晴らしいかどうかよりも、面白いかどうかで評価される世界です。

21美では作品の楽しみ方も人それぞれです。通り過ぎていくだけの人もいれば、じっくりと眺める人もいます。このページでは、館内にある恒久展示作品をご紹介します。

タレルの部屋

金沢21世紀美術館が3分でわかる画像集




21美の館内で見られる恒久展示作品

スイミング・プール(レアンドロ・エルリッヒ作)

21美の恒久作品の中で最も知られる作品です。今では『レアンドロのプール』の呼び名が一般的になりました。とにかく面白く、楽しめる作品です。

『レアンドロのプール』は有料で「展示室6」を使用している展覧会の料金が必要になります。

コレクション展が展示室6を使用している場合は、一般が450円、大学生が310円、65歳以上が360円で、小・中・高校生は無料です。展示室6が特別展で使用されている時は1,200円程度の料金となります。

21美の一番人気『レアンドロのプール』

金沢21世紀美術館の見どころ#1

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緑の橋(パトリック・ブラン作)

長さ13m×高さ約5mの壁面が、金沢の気候に適した約100種類の植物で覆われています。一見しただけでは、この緑の壁面が21美の恒久展示作品のひとつだとは思わないかもしれません。

この作品は緑の壁面を見るだけでしたら無料で、緑の壁面を通り抜けるガラスの通路を歩く場合に有料となります。

ガラスの通路では、ガラスを支える桟が反射してガラスに映っています。そして、緑の壁面との調和が素晴らしい景観となっています。青空の日は観覧料を払う価値ありです。

有料ゾーンとなるガラスの通路

ブルー・プラネット・スカイ(ジェームス・タレル作)

『タレルの部屋』の呼び名で知られる展示作品で、無料ゾーンに位置しています。自動扉の奥へと入っていくと、目の前に飾りのない正方形の空間が広がっています。瞑想の部屋のような雰囲気です。

天井は大きな天窓となっていて、空が見えるようになっています。晴れた日には室内に陽光が注ぎ込み温かな雰囲気を醸し出します。

天窓から見える空は、一面に広がる青空の日もあれば、青空と白い雲がひとつの絵画のように見える日もあります。また、夕暮れの早い季節では夜空と星を鑑賞することもできます。

この空間では、空模様もアート作品の一部のようです。

天窓から見える空もアートのひとつ

雲を測る男(ヤン・ファーブル作)

独房で鳥類学者になった実在の囚人の言葉に着想を得て制作された作品で、21美の恒久展示作品のひとつです。建物の屋上に設置されており、屋外からも見ることができます。

この作品を大きく見たい方は、無料ゾーンの『市民ギャラリー』からご覧になるといいでしょう。

雲を測る男

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市民ギャラリー

21美の無料ゾーンの奥へと入っていくと、大きな壁画に辿り着きます。

『市民ギャラリー』と名付けられた恒久展示作品で、加賀友禅の手法や図案を参考に制作されました。壁面いっぱいに加賀友禅を思わせる花々が描かれ、壁の前には同じように加賀友禅の雰囲気を取り入れた椅子が置かれています。

椅子に座って前方を見ると、恒久展示作品の『緑の橋』があり、建物の上部に目を向けると、ものさしを空に向けた男性の像『雲を測る男』が展示されています。

人と一緒に写ると楽しい『市民ギャラリー』

あなたは自分を再生する(ピピロッティ・リスト作)

有料ゾーンの男子トイレに設置された恒久展示作品です。一人だけの空間で味わう現代アートに驚かれることでしょう。

作品はピンクからブルーへと刻々と色が変わっていきます。移り変わっていく色を見ていたいのだけれど、外にはトイレに入りたい人が待っているかもしれない、というジレンマに襲われる作品です。※女子トイレには未設置のようです。

トイレの個室にも現代アートが(有料ゾーン)

世界の起源(アニッシュ・カプーア作)

有料ゾーンには『カプーアの部屋』と名付けられた恒久展示作品があります。グレーのコンクリートの壁に描かれている黒い楕円形が、空間の広がりを感じさせてくれます。

この作品は残念ながら撮影禁止となっています。

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2017年5月27日