柿木畠 (かきのきばたけ)

金沢のお散歩コース vol.10
(金沢21世紀美術館~片町エリア)

長町武家屋敷跡から金沢21世紀美術館へは、金沢有数の繁華街・香林坊に出て、綺麗な直線の並木道の百万石通りを行くルートが一番わかりやすいのですが、市民に親しまれてきた裏通りを歩いていくのもお勧めです。

その裏通り沿いの一帯は柿木畠(かきのきばたけ)と呼ばれるエリアです。

ローカル色を感じる町名の柿木畠は、金沢で旧町名が復活した14の町のひとつで、柿木畠の石碑には「旧 柿木畠」の「旧」を消した跡が見られます。

「旧」の字を消した町名の石碑

柿木畠はノスタルジーを感じる飲食店街

柿木畠は、昭和30年代に青春を過ごした人たちがノスタルジーを感じる飲食店街です。

当時は洋食系のお店が珍しかったこともあって、今も同じ場所で営業している洋食屋さんは流行に敏感な若い女性たちの憧れのお店でした。

現在の柿木畠には、古くからのライブ喫茶やテレビで紹介され大人気となった和食店があり、何十年も前から市民に親しまれてきた飲食店と、今風のお洒落なお店や個性的なお店が融合しています。

また、老舗のお寿司屋さんもあります。そのためか道行く人たちの年齢層も若いカップルから年配のご婦人まで幅広くなっています。昭和の金沢の雰囲気を味わえる街です。

片町のメインストリートから入ったところ

町名の由来は江戸時代にまでさかのぼります。

冬の季節に雷がゴロゴロとなる金沢は昔から火災の多い街でした。そこで、加賀藩では金沢城のすぐ近くに位置するこの一帯を火除地(ひよけち)とするため、藩土の邸宅を移転させて空き地を作りました。

そして、空き地に柿の木が植えられたことから柿木畠と名付けられました。

私が高校生の頃の柿木畠は、ひとつ向こうの竪町通りが金沢のファッションの中心として栄えていくのに比べて、やや流行から取り残された街という印象がありました。

それが21世紀の今日では、昭和の趣きが残るレトロな雰囲気がとてもお洒落に見えます。

柿木畠ポケットパーク

この街のメインストリートを流れる鞍月用水は、かつては道幅の狭い金沢の道路確保の観点から水路に蓋がされていましたが、1996年の「金沢市用水保全条例」の制定を契機に開渠化されました。

今では、風情ある街並みを流れる用水は、柿木畠の中でも象徴的な景観のひとつとなっています。

高校時代まではタテマチばかりに足を踏み入れていた私ですが、今では柿木畠を歩く方が多くなりました。

金沢21世紀美術館へと続く飲食店街

NEXT – 尾張町-近江町市場と茶屋街を結ぶ商いの街

柿木畠を抜けると金沢21世紀美術館はすぐ近くです

短い旅程においては、同じ道を何度も行き来することはなるべく避けたいと思われる方も多いことでしょう。

長町武家屋敷跡・香林坊エリアと、兼六園・金沢21世紀美術館エリアを何度か行き来される場合は、どこかのタイミングで柿木畠を歩かれるのもいいでしょう。特に21美に行かれる際には柿木畠ルートをお奨めします。

柿木畠のメインストリートを21美に向かって歩いていくとT字路に突き当たりますが、正面にある洋館の建物が石川県知事公舎です。

石川県知事公舎

知事公舎は1926年(大正15年)竣工の築90年を超える歴史的な建物です。入口の門には現知事の「谷本正憲」という表札が掛かっています。

このT字路を左手に行くと金沢21世紀美術館です。そして、21美の向こうが兼六園の真弓坂口となります。

金沢の中心街にある旧くて新しい街、それが柿木畠です。

街並みには旧さと新しさが融合しています

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柿木畠商店街ホームページ


柿木畠の近くにある「お立ち寄り」スポット
金沢21世紀美術館 | 金沢ふるさと偉人館 | 金沢市立中村記念美術館片町 | タテマチ | 香林坊 | 長町武家屋敷跡


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