Kanazawa-21Century-Museum*1
(The Swimming Pool)

プールの上と下で生まれる見知らぬ者同士の絆

2004年に現代アートの美術館としてオープンした金沢21世紀美術館。地元では “21美” や “まるびぃ” の愛称で親しまれています。

21美では、館内と屋外に合計10作の恒久展示作品が展示されています。その中で全国的に最も知られている『レアンドロのプール』は、市民の憩いの場である21美の楽しさのシンボルです。

『レアンドロのプール』の作者・レアンドロ・エルリッヒは1973年生まれ。故郷であるアルゼンチンのブエノスアイレスを拠点に活躍するアーティストです。プールの水の下に人がいるという独創的なアイデアは、オープン当初から話題を集めました。

この作品は『スイミング・プール』が正式名称ですが、係員が来館者に説明する際や、館内の案内表示では『レアンドロのプール』という呼び名を使用しています。

『レアンドロのプール』は、はじめて21美を訪れる方にもすぐ分かる位置にあります。

正面玄関(本多通り口/東口)を入ると入場券売り場があり、その先にあるガラスで囲まれた屋外展示空間(光庭)が『レアンドロのプール』です。

正面玄関を入ると、すぐ目の前にプールが見えます

ちなみにプールの大きさは、幅402cm×奥行697cm×高さ280cmです。

21美は無料で見学できるエリアが多いことが特長で、『レアンドロのプール』も上から見るのは無料です。無料ゾーンからプールを見下ろすと、水の下に人がいます。

水の揺らぎで、上から見下ろす人と、下から見上げる人のお互いの顔がぼやけてしまうことで恥ずかしさがなくなるのでしょうか、上から手を振ると、下からも手を振り返してくれます。

お互いの顔が不明瞭な状態で手を振り合うということは、どこかですれ違っても気が付かない可能性があるということです。永遠に見知らぬ者同士の水越しの触れ合い。恋愛小説の題材になりそうなくらいロマンチックですね。

プールを上から眺めるのは無料です

撮影のベストポーズは手すりに掴まって

『レアンドロのプール』の下に降りると、ブルーの壁には風に揺れる水の影が映り、本当に水の中にいるような感覚がします。太陽が高い時間帯には、壁に映し出される陽光と日影とのコントラストや、太陽に反射する水がとても綺麗です。

有料ゾーンとなっているプール下は金沢でも有数の撮影スポットで、同行者と交互に写真を撮り合う姿が見られます。

この場所では、プールサイドへと上がる設定の “手すり” が貴重な小道具の役割を果たしています。

手すりに手を掛けて、水の上に上がるポーズでカメラに収まるのが一番人気のポーズで、頑張ってハシゴ部分に足を掛けようとする人もいます。

また、飛び上がった瞬間にシャッターを切って水中に浮いているポーズを取る人も見られるなど、被写体となる人たちの思い思いのポーズを見ているだけでも楽しくなります。

近年の金沢では、ひがし茶屋街兼六園などの観光名所で、和服姿で記念撮影をすることが大人気ですが、『レアンドロのプール』だけは洋服の方が撮影しやすいかもしれませんね。

水越しに広がる青空

プールでの楽しみ方のひとつが時間差撮影

21美の利便性のひとつが、その日であれば何度でも出たり入ったりできることです。

このことから、プール下の有料ゾーンにいる同行者を、プール上の無料ゾーンから撮影して、撮影が終わった後にモデルとカメラマンの役割を交代するということも可能です。

また、午前中に訪れた時は曇っていて、午後から晴れ間が広がったという時には、青空の『レアンドロのプール』を撮影するためだけに再入場するのもokですし、日没の早い季節には昼と夜のプールを時間差で撮影するのもいいでしょう。

夕暮れ時のプールに映る灯りが哀愁を漂わせます

さて、『レアンドロのプール』の有料ゾーンへの料金は、その時に開催されている展覧会によって違います。プールへの入口となっている「展示室6」を使用している展覧会の料金が適応されることになります。

21美の展覧会は「コレクション展」と「特別展」に分かれますが、コレクション展が展示室6を使用している時は、一般が360円、大学生と65歳以上が280円で、小・中・高校生は無料です。

一方、展示室6が特別展で使われている時は特別展の料金となります。料金は特別展によって違いますが、1,000円前後と見ておけばいいでしょう。

『レアンドロのプール』を金沢観光のスケジュールに入れている方は、事前に21美の公式サイトでの確認をお奨めします。

上から手を振られると、下からも振り返してしまいます

金沢21世紀美術館への行き方

金沢21世紀美術館ホームページ(恒久展示作品)



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