旧家庭園

武家屋敷跡 野村家-ミシュランが二つ星を付けた名所

2016年5月18日

金沢の旧家庭園#2

金沢の観光地の中でも藩政期の武家屋敷跡が人気の長町。江戸時代の土塀が続く街並みは、観光スポットというよりもお散歩コースといった雰囲気です。

加賀藩では武士階級は6つに分けられており、上級武士から最下級の足軽に至るまでのすべての藩士に一戸建ての家が与えられていました。当然、階級が上がっていくほど敷地面積も大きくなります。

藩政期の長町では中級武士が多く暮らしていました。中級武士の暮らしが偲ばれるのは、土塀のところどころに見られる立派な門構えです。今も長町で生活を送っている個人のお宅には長屋門と呼ばれる大きな門が備わっています。

また、中級武士の自宅に必ず備わっていたものが庭園でした。明治時代に入り、広大な屋敷の敷地は次々に分割され菜園となった土地も多かったと聞きます。そのような中で今日まで残された屋敷と庭園が「武家屋敷跡 野村家」です。

謁見の間と上段の間。襖がガラスで保護されています




長町三の橋にある長町のランドマーク

長町には大野庄用水という水路が流れており、犀川に近い方から「一の橋」「二の橋」とナンバーが振られ「八の橋」まで続いています。その中でも「一の橋」から「四の橋」あたりが土塀の残る長町武家屋敷跡で、野村家は長町三の橋の袂に位置しています。

野村家は加賀藩主から1,200石を与えられた中級武士でした。加賀藩は最盛期には120万石の大名でしたので、ちょうど1,000分の1の所領を与えられていたわけです。

資料によると藩政期の金沢では約1万の武家がありました。1万世帯の武家がある中での1,000分の1の所領ですから、野村家は平均以上の良い家柄であったことがわかります。

屋敷を入ると、1階の中央には「上段の間」と「謁見の間」があり、さらに「控えの間」「奥の間」「仏間」があります。

また、廊下を伝っていくと、武器庫に使用されたのではないかと思われる倉庫風のお部屋が鬼川文庫という資料室になっており、野村家伝来の刀剣や武具をはじめ、前田家などからの書状や掛け軸などが展示されています。

野村家伝来の品が展示されている鬼川文庫

庭園はミシュラン2つ星

上段の間の向こうには庭園が見えます。樹齢400年の山桃や椎の古木がそびえる庭園には池が造られ、大雪見灯篭や、さくらみかげ石の大架け橋などがバランスよく配置され、小規模ながらも風流な雰囲気を醸し出しています。

そして、大野庄用水から取水している水が縁側の下にまで引き込まれ、長閑な水辺では錦鯉がゆったりと泳いでいます。野村家の庭園は2009年の「ミシュラン観光地格付け」で2つ星に評価されました。

また、アメリカの庭園専門誌である「ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング」では、日本庭園ランキングの第3位に選ばれたことがあるなど、海外の人たちから高い評価を受けています。

海外での評価の高い日本庭園

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茶室「不莫庵」での抹茶がおすすめ

野村家の屋敷と庭園への入場料は大人が550円、高校生が400円、小中学生は250円です。

開館時間は4月から9月までが午前8時30分から午後5時30分、10月から3月までが午前8時30分から午後4時30分で、閉館時刻の30分前が入館締め切りとなっています。閉館日は12月26日と27日です。

また、300円で抹茶+干菓子のセットを楽しむことができます。2階の茶室「不莫庵(ふばくあん)」で抹茶を味わいながら庭園を眺めていると、贅沢な時間を過ごしていると実感できます。茶室では海外からの観光客を多く見かけます。

なお、武家屋敷跡 野村家からは香林坊を経由して兼六園金沢城公園金沢21世紀美術館へ徒歩圏内です。また、犀川を渡って、にし茶屋街室生犀星記念館も徒歩圏内です。

茶室「不莫庵」からの眺め

兼六園などの12施設が無料「SAMURAIパスポート」

利用案内

武家屋敷跡 野村家
ぶけやしきあと のむらけ
住所:金沢市長町1-3-32
TEL076-221-3553
料金:大人 550円、高校生 400円、小中生 250円/抹茶料 300円
時間:4月~9月 午前8時30分から午後5時30分(入館は5時まで)/10月~3月 午前8時30分から午後4時30分(入館は4時まで)
休館:12月26日・27日
撮影:OK
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金沢で主要な観光名所は1日で回れます。なぜなら、人気スポットが東京ディズニーランドと同じくらいのエリアに集っているからです。とりあえず見た!という感じでよろしければ、1日あれば充分です。

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金沢では、1周約4.3kmの百万石通りが観光エリアです。金沢城公園~兼六園~21世紀美術館は隣接し、ひがし茶屋街と主計町は隣町です。近江町市場や長町武家屋敷跡へもご近所へ行くような感覚です。

3

バス移動では北陸鉄道バスの「1日フリー乗車券」をお買い求めください。料金は600円です。路線バスの200円区間と金沢周遊バスを購入日に何度でも利用できます。ほとんどの観光名所がカバーできます。

4

金沢駅は観光名所が集まる中心部から少し離れています。1泊の場合は駅チカの方が安心できるかと思いますが、2泊以上の場合は香林坊、片町、武蔵ヶ辻などの繁華街に宿泊する方が圧倒的に便利です。

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